このスニーカーが突如、フランス(ヨーロッパ)で、もの凄い勢いで売れ始めました。
先週のフランスのTwitterでも、トレンド1位に度々、登場していました。
このスニーカーは、リドル(Lidl)というディスカウントスーパーマーケット(ドイツの会社)のもので、このスニーカーに使われている色も、このスーパーマーケットのロゴに使っている色が全面に使われているものです。
最初にこのスニーカーが爆発的に売れていると聞いて、正直、「??? なぜ? なんだこれ? これがフランスで人気??? ずいぶん、フランスもテイストが変わったもんだ・・」と思っていました。
当初は、このスーパーマーケットで12.99ユーロ(約1,650円)で販売されていたこのスニーカーは、クリスマス前後に再び店頭に並ぶと、客同士が奪い合うようにして、あっという間に完売し、転売サイトでは、295ユーロ(約37,500円)から、終いには、4,900ユーロ(62万円)まで価格が高騰しました。
フランスでは、ある程度の流行というものはあっても、何か一部の商品が爆発的に売れて、誰もが同じものを持ち歩いたり、身につけたりという流行は、あまりないので、このスニーカーの騒ぎは、ちょっと意外でした。しかも、この色とこのメーカー・・。
このスーパーマーケットは、低価格商品で有名なお店で、フランスにも1,350店舗を展開するドイツのディスカウントスーパーのチェーンです。我が家の近所にはないので、あまり利用はしていませんが、恐らく、フランスでは、安いものを売っているスーパーとしての認識が高いお店です。
このスニーカーの爆発的な人気には、メーカーのブランドイメージを変えるための戦略であり、影響力のあるインフルエンサーが関わっています。
スニーカーは、リドルから、インフルエンサーに100足近くが配られ、その中で、フランスの元サッカー選手のジブリル・シセが、インスタグラムに「お母さんが買い物をしていた場所」「大いに感謝」と投稿したのです。また、フランスのラッパー・ブーバでさえ、このスニーカーを注文したことが拡散されています。
リドル・フランス(Lidl France)は、その製品を宣伝するために影響力のある人々を募り、インフルエンサーらは、派手な色のこれらのスニーカーをソーシャルネットワークに投稿。さらに、グループはこれらのアイテムが「数量限定」で販売されることを警告し、顧客に希少価値があるという印象を与えました。
完全にメーカー側の戦略に誘導された流行です。
最も、流行は一時のもので、ターゲットは、一部の限られた人向けのものではありますが、個性的なエスプリを取り入れたおしゃれを好むフランスでも、このような騒ぎになることが、ちょっと驚きだったのです。
<関連>
「フランス人のおしゃれの仕方」
https://rikakaigaiseikatsu.blogspot.com/2019/08/blog-post_71.html
0 コメント:
コメントを投稿