2020年12月4日金曜日

2020年コロナ禍中でもシャンゼリゼのイルミネーションの美しさは圧巻 パリにいて良かったと思う瞬間

 


 パリ中心部に用事があって、ついでにノエルのデコレーションを見て帰ろうと思って、パリの中では、一番好きなヴァンドーム広場のノエルのデコレーション・イルミネーションを見に行ったら、今年は、自粛なのか、経費節減なのか、まったく、いつものような華やかさはなく、ガッカリしたので、このまま帰るのも悔しくて、せっかく近くまで来たのだからと、ちょっと足を延ばして、シャンゼリゼのイルミネーションを見て帰ることにしました。

 シャンゼリゼのイルミネーションは、すでにテレビやネットで見ていて、もう点灯しているのもわかっていたので、こちらは肩透かしを食うことはないと思ったのです。

 友人から、「今年は、シャンゼリゼなんて、誰もいないってよ!」と、聞いていたので、それならそれで、いいじゃない・・人が少ない方がいいし・・・と負けじとヴァンドーム広場からコンコルド広場を抜けて、シャンゼリゼへ歩いて行きました。


シャンゼリゼの下の通り・昔、この辺りにJALの支店がありました

 いつもは、シャンゼリゼの通りの下の方に立ち並んでいるマルシェ・ド・ノエル(クリスマス市)はなく、例年のような賑わいは全くありません。いつもなら、毎年、同じようなものが並び、取り立てて面白いとも思わないのですが、この時期に全くないとなると、それはそれで寂しいものです。

 それでも、散歩がてらなのか?ポツポツと歩いている人はいました。

 自慢じゃないけど、シャンゼリゼには、普段、用もなく、ほとんど行くことはありませんが、クリスマスのイルミネーションが点灯している間は、ちょっと近くまで行けば、足を伸ばしてノエル気分を味わいに行きます。だから、シャンゼリゼに行くのは、一年に一度くらいのものです。

 しかし、シャンゼリゼのイルミネーションは毎年、色もデザインも変わるので、今年は、どんなかな? と見てみたくなるのです。




 人が少ないと同じ場所を歩いていても、なんだか距離感が崩れます。なんだか、いつもは、長く感じられる距離がけっこう、すいすい歩けてしまいます。

 今年のシャンゼリゼは、飲食店がテイクアウトを除いて一切、開いていないこともあり、また観光客もいないこともあって、ノエルのイルミネーションが点灯されているというのに、人の少なさはきっと記録的、逆に考えれば、ゆったりと楽しむことができます。

 同じようなことを考えているのか、シャンゼリゼに来ている人は、悠々と写真を撮ったりして、結構、楽しんでいます。


 


 お店もゆったりと眺めることができます。デモでめちゃくちゃにされたロンシャンのお店がすっかりきれいになっていたり、ノエル仕様なのか、シックな店構えに変わっているH&M、まるでLIDOか?と思われるような店構えになっているSEPHORA(化粧品店)、相変わらず商売っ気満々のピエールエルメなどなど、買い物はしなくても、結構、人の少ないならではのシャンゼリゼを楽しんで来ました。




いつもより目立たない気がするルイヴィトン


 シャンゼリゼは17時に点灯されます。まだ、日が暮れかからない薄暗い中に少しずつライトが灯っていく様子は、ちょっと感動的です。フランスでの生活は、頭に来ることも多くて、スムーズにことが運ばないことも多くてストレスも多いのですが、この美しい街並みに接すると、パリにいて良かったな・・と思う瞬間でもあります。

 コロナならではのこんなに空いているシャンゼリゼ、来年には、去年は空いてて良かった・・と思えるようになっていたらなぁ・・とやっぱり思うのです。




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「シャンゼリゼで起きていたマカロン戦争」

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