2020年12月23日水曜日

12月26日には、再ロックダウン?? みんな本当は、ヤバいと思っている

  


 イギリスのコロナウィルスの変異種による感染拡大や、ヨーロッパの他国の緊張状態をよそに、ノエル気分で盛り上がっているフランス人も、さすがにヤバいと思い始めています。

 昨日、久しぶりにフランス人の元同僚が電話をくれて、お互いの近況やコロナウィルスのことやノエルのことを話していたら、彼が、とてもコロナウィルスを怖がっていることに、こちらの方がビックリしたぐらいです。

 彼は、もうだいぶ前に、会社を定年退職している、ごくごく一般的なフランス人ですが、割と家が近いこともあって、私が旅行したりするときには、猫の世話を頼んだりしているので、会社を辞めてからも、ずっと付き合いが続いています。

 今は、二人の子供も独立し、奥さんと二人で暮らしていますが、ノエルには、娘家族が来るけれども、食事する時以外は、家の中でもマスク、食事の時には、テーブルは、別々にすると言っていました。

 そして、日本人である私に、「今まで、フランスに来る日本人旅行客の中に、マスクをしている人がいるのを「変な人たちだ・・」と思ってきたけど、マスクがどんなに大事なのか今、実感している」と言っていました。

 「だいたい、毎日、400人も500人もコロナウィルスのために人が亡くなり続けているなんて、あり得ない! 1月には、またロックダウンになることは、間違いない・・」とも・・。

 てっきり、彼のような、ザ・フランス人は、ノエルで浮かれているかと思いきや、かなり慎重で、悲観的なことは、私にとっては、意外な驚きでした。

 しかし、世間でも、周囲の国に追い立てられるように、「ノエルが終わったらすぐに、(つまり12月26日には、)すぐにまたロックダウンした方が良いのではないか?」という声が上がり始めています。

 この声に対し、オリヴィエ・ヴェラン保健相は、「ロックダウンについては、感染状況を考慮して判断すること、現在のところは、急激な感染悪化の兆候は見られない」と発表しています。

 現在は、薬局でもテストができるようになって、恐らく急激に検査数が増えたと思われますが、その分だけ、検査結果の把握が難しくなっているわけで、現在発表されている数字が正確なものなのかどうかも、甚だ疑問でもあります。

 しかし、いくらノエルが解禁になって、あくまでも、家族と過ごすノエルをどうしても強行するフランス人も実のところはかなりヤバいと思っているのは、たしかなのです。

 それならば、せめて、ロックダウンとはいかないまでも、26日以降は制限を厳しくするとか、政府が何らかの手段を取らなければ、また手遅れになり、多くの犠牲者を出すことになります。

 これまでも、ことごとく、対処が遅くて、フランスのコロナウィルスによる死者はこれまでに6万1千人を超えています。

 今はマクロン大統領自身が感染して隔離状態にあり、重大な判断が下しにくいのかもしれませんが、誰もがヤバいと感じている今、このままの状態を放置することは、どう考えても、あり得ないと思っているのです。

 第3波は季節がら、また気温が低下している中、また、変異種の出現により、これまで以上に深刻になるかもしれません。


<関連>

「フランスのコロナウィルス感染 第2波は第1波よりも深刻かもしれない」

https://rikakaigaiseikatsu.blogspot.com/2020/10/blog-post_24.html

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