2020年10月24日土曜日

フランスのコロナウィルス感染 第2波は第1波よりも深刻かもしれない

 


 フランスの1日の新規感染者数は、連続で新記録を更新中、一昨日には、初めて4万人を突破して41,622人を記録したと思ったら、昨日は、さらにそれを上回る 43,032人を記録しました。もう何と言ったらいいのやら・・。

 また、Santé publique France (フランス衛生局)は、初めて、地方自治体レベルの細かい地域にわたるコロナウィルス発生率を記した地図を発表しました。

 この地図で見える様子が、今回のフランスがまさに直面しているコロナウィルス感染第2波が実は、第1波よりも悲惨な状況に陥るかもしれないとささやかれ始めている所以です。

 というのも、この色分けされた地図から見えるように、ほとんど白い地域(発生率の低い地域)がなく、感染が全国的にくまなく広がっていることから、第1波の際には、満床状態に陥った地域から、病床に余裕のある地域への患者の搬送をヘリコプターやTGVを使って、少しでも犠牲者を散らし、減らしていく努力ができたのですが、今回の第2波の感染が全国的にまんべんなく広がり、どこの地域でも病院が逼迫し続けている状況では、それが不可能となってしまうのです。

 毎日、4万人以上の新規感染者がいるのですから、当然といえば、当然でもあるのですが、恐ろしいことに、病院の逼迫は、日々、深刻な状態に陥っており、イル・ド・フランスのコロナウィルス患者の集中治療室の占拠率は、62%を超えています。

 ARS(Agence Régionale de Santé)(地方保健機関)の発表によれば、昨日、すでに、オー・ド・フランス(フランス北部の地域圏)から、2人の患者がベルギーに搬送されました。

 つまり、オー・ド・フランスの病院では、すでに医療崩壊が起こっており、患者の治療が抱え切れない状態になっており、しかも、その患者の搬送先がベルギーだということも国内に余裕がないという状況を示しています。

 たしかに上の地図を見るところ、フランス北部は、ブルーの色も濃く(発生率が高い)、ほとんど濃紺の状態、北部から3分の1くらいまでは、真っ青状態、フランス国内のかろうじて青の薄い地域に患者を搬送するよりもベルギーの方が近かったということもあるのかもしれません。

 とはいえ、余裕さえあれば、ベルギーは外国、自国内で何とかなるのであれば、フランス国内に搬送するのが普通だと思われます。

 テレビの報道などでも、あちこちの病院の逼迫状態、医療従事者が悲鳴をあげている様子が報道されています。なかでも、患者をベルギーへ搬送したというオー・ド・フランスの病院の医師は、「現在、我々は、3月25日頃のレベルの集中治療を受ける患者を抱えています」と語っています。

 3月25日頃といえば、第1波の際に、ロックダウンされてまもなくの、犠牲者のグラフが急上昇した時期です。今、1日の新規感染者数4万人の状態があの3月25日のグラフの波のポイントにいると考えると、これは、ほんの入り口のようなもので、それは、恐ろしいことです。

 そして、現在、21時以降の外出禁止(夜間ロックダウン)等の措置が取られ始めたのが17日、まだ、一週間しか経っていません。この効果を期待している間に感染はどんどん拡大していき、夜間ロックダウンの地域も拡大されましたが、どうやら、感染の速度が上回っているようです。

 マクロン大統領は、この逼迫した状況について、「今後、さらなる夜間ロックダウンの地域を広げるか? それとも地域的な全日にわたる再ロックダウンを行うかどうかの検討は現時点では時期尚早、少なくとも来週半ばまで様子を見る」としています。

 このコロナウィルス対応において、これまでことごとく、打つ手が後手後手に回っている感が拭えないマクロン大統領、フランスは、夜間だけのロックダウンで乗り切ることができるのでしょうか?

 チェコとアイルランド、ウェールズは、22日から再ロックダウンに突入しています。


<関連>

「コロナウィルスの感染は、明らかに気温が影響している ドイツの食肉処理工場で1500人感染」https://rikakaigaiseikatsu.blogspot.com/2020/06/1500.html

「パリ、イル・ド・フランスをはじめとするフランス8都市での夜21時以降の外出禁止」

https://rikakaigaiseikatsu.blogspot.com/2020/10/21.html






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