2020年10月14日水曜日

無料で受けられるフランスのインフルエンザのワクチン

  


 数日前に、セキュリテ・ソーシャル(Sécurité Sociale・国民健康保険)から、インフルエンザのワクチンへのご招待の通知が届きました。これは、いつ頃からだったか? 毎年、送られてくる「インフルエンザのワクチンを受けましょう」という案内です。

 フランスでは、この案内状を薬局に持っていけば、無料でインフルエンザのワクチンを受けることができます。

 毎年、フランスでは、200万から600万人がインフルエンザウィルスの影響を受けており、特に肺炎を発症したり、既存の慢性疾患が悪化する可能性の高い虚弱体質の人々は、インフルエンザは深刻な病状に陥るケースが多いのです。

 昨年のインフルエンザのシーズン中に、フランス公衆衛生局が重症インフルエンザの症例の統計をとったところ、集中治療を受けた人の4分の3がリスク要因(年齢、慢性疾患、妊婦、肥満)に当てはまる人であり、そのうちワクチンを受けていたのは、3分の1未満でした。

 ワクチンが推奨され、優先されるのは、65歳以上の人、慢性的な疾患(呼吸不全、心不全、糖尿病、腎不全、喘息、閉塞性肺疾患など)を持つ人(大人と子供)、肥満の人、妊娠中の女性、6か月未満の乳児および免疫力の低い人々の側近としています。

 今年は、コロナウィルスの感染状況が悪化していることもあり、昨日、インフルエンザのワクチンのサービスが始まるとともに、薬局には、ワクチン希望者が例年より多く、殺到し、薬局では、ワクチンの再注文に追われています。

 私のところにも、この案内状は、毎年、欠かさず送られてきていますが、私は、これまでワクチンを受けたことはありませんでした。

 私は、以前、アフリカに行く前に、アフリカに行くために義務化されていた黄熱病のワクチンを打った際に、死ぬほど怠く、辛い思いをしたために、それ以来、ワクチンというものが恐ろしくて、ずっと避けて通ってきたのです。

 あのいいようもない、身の置き場のないだるさは、忘れられません。

 しかし、今年は、一応、私には、心疾患もあり、さすがにちょっと打っておいた方が良いかもしれないと迷っています。

 さすがに黄熱病のワクチンとインフルエンザのワクチンとでは、違うとは思いつつ、私にとっては、ちょっとしたトラウマです。

 現在のパリでは、集中治療室の40%以上がコロナウィルス患者で占められている状況、この上、インフルエンザにかかって、重症化した場合にインフルエンザ用の病床が残っている保証はありません。

 今年は、感染に気をつけた生活を送っているために、いつも以上にインフルエンザも回避できている可能性も大きいのですが、万が一、かかってしまった場合のことを考えると、ワクチンを打っておいた方がいいのかも・・とも思っています。

 政府もこのインフルエンザの季節を迎えるにあたって、コロナウィルスの患者に加えて、インフルエンザの患者が医療崩壊を起こすことを恐れ、ワクチンも例年の20%増の生産体制を敷いていますが、早くも生産が間に合わない状態が起こっています。

 今年ばかりは、10人に4人が希望していると言われているインフルエンザのワクチン、コロナウィルスの恐怖がインフルエンザへの恐怖をも煽っています。

 我関せずで、相変わらず感染対策をリスペクトせずにいる人々も多数いるフランスには、同時に、コロナ禍の中、両方のウィルスを恐れて、インフルエンザのワクチンに群がる人もいることに、なんともわりきれない、もどかしい思いがするのです。


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「絶対に入院したくないフランスの病院」 

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