2020年10月28日水曜日

フランスのコロナウィルスによる1日の死亡者500人突破 

 

メトロの駅で清掃・消毒している人を見かけるのは久しぶりだった

  

 毎日毎日、悪いニュースばかりのフランス。昨日は、1日のコロナウィルスによる死亡者が523人を記録しました。うち288人が病院、235人がEHPAD(エパッド・老人介護施設)における死亡者となっています。

 老人介護施設でのコロナウィルス感染については、第1波から甚大な被害を出していましたが、にも関わらず、ロックダウン解除後も、面会の家族との接触の問題などが叫ばれつつも、感染が全国的に拡大している状況下、一番リスクが高いことがわかっていた(実証済みだった)老人介護施設で再び多くの犠牲者が出ていることに憤りを感じます。

 実証済みといえば、第2波ともなれば、ほとんどのケースにおいて、実証済みなわけで、結局のところ、再びロックダウン・・という状況を招いてしまったフランスでは、全てが甘かったわけで、「ウィルスと共に生きる!」を掲げてきたものの、ウィルスとともに生きることはできなかったわけです。

 こんな年に限って、私は、滞在許可証の書き換えの年(10年に1回)、おまけに銀行のカードも今月末で期限切れで新しいものに切り替わるタイミング。今や、振り込みや送金などは、全てオンラインでできるので、滅多に銀行に行く必要もないのにこんな時に限って銀行へ。

 銀行のカードがないのは、かなり困るので、ロックダウンになる前になんとか取りに行かなければ・・と、昨日は、慌てて銀行へカードを引き取りに行ってきたのでした。銀行のサイトを見ると、現在は、午前中のみの営業になっていて、なんとか朝のうちに行かなければなりません。

 

感染防止用の手袋をしている人を見つけてちょっと感動


 何週間ぶりかで乗ったメトロは、なかなかの混雑ぶり、当然、人との距離を取るために座席に貼られていたステッカーなどは、何処へ行ってしまったのやら? しかし、マスク率はさすがに100%、メトロの中では、初めて感染防止用の手袋をしているおばさんを見つけて、こんなに気をつけている人もいるんだと妙に感激し、また、乗り換えの駅の構内では、いつになく、清掃・消毒(手すりなどをアルコールで除菌していました)をしている人を見かけて、さすがに緊迫感が増してきたことを実感しました。

 しかし、家に戻ってきてから、ふと、駅で清掃?消毒をしている人を見かけただけで、なんだかすごく特別なことだと感じている自分に、この程度の駅の掃除、日本だったら、平常時にもやっていること・・こんなことに驚いている自分に苦笑してしまいました。

 銀行に着いてみると、サイトには午前中のみの営業と書いてあったのに、実は一般の窓口の受付はすでに、終日、閉鎖されていました。なんのためのサイト??なんてことは、フランスでは通用しませんが、銀行から来ていた「カードの用意ができました」というレターを持っていたので、カードを受け取ることはでき、ついでに他のお願いまでしてくることができたのでした。

 ダメと言われて、あっさり引き下がっていては、フランスでは暮らしていけません。

 そんな、コロナウィルスで緊迫し始めている中、パリでは、凱旋門周辺、およびエッフェル塔付近(シャンドマルス)において、爆発物が仕掛けられたという、まさかの爆弾騒ぎまであり、近接するメトロ3線、郊外線1線の運行が一時停止するという事態が起こりました。

 先日起こったテロ事件から、いくらも時間が経っていないこともあり、不審物に対する警戒も高まっているのでしょう。先日のテロの際のマクロン大統領の「表現の自由は、断固として守る!」との声明に憤慨しているイスラム教の数カ国では、フランス製品の不買運動が起こるなど、摩擦も高まっています。

 コロナウィルス感染に加えて、テロの脅威も抱えるフランス・・フランスに平和が戻る日は遠そうです。

 一昨日あたりから、フランスのツイッターでもトレンドの上位は#confinement2(confinement=ロックダウン)(ロックダウン2)で占められ、夜に発表になるとされている再ロックダウンの詳細に国民も戦々恐々としています。


<関連> 私の予想は残念ながら当たってしまいました・・

「コロナウィルス第2波は、いつ来るか?」

https://rikakaigaiseikatsu.blogspot.com/2020/07/blog-post_10.html


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