今日、買い物に行ったら、意外にも繁盛しているお店があってビックリしました。
それは、エマウス(Emmaus France)というリサイクルショップでした。フランス人は、車などは、中古車の方が売れているくらい、中古品にあまり抵抗がないこともあり、また、蚤の市なども、盛んな文化的な背景もあり、時には、掘り出し物があったりもするので、この手のお店は、珍しくはありません。
エマウスは、フランスでは有名なリサイクルショップで、その商品は、全て寄付された日用品、衣料品、装飾品から食器類、書籍、玩具、家具に至るまで広範囲のものを扱っています。売り上げは、全て生活困窮者に向けての寄付にまわされ、そこで働く人々も社会的弱者の社会復帰を目的としています。
寄付された衣料品などは、選別され、全てきれいにクリーニングされています。
季節柄クリスマスの飾りなども |
私も家の中を片付けて、不用品が出ると、このエマウスに寄付しています。家具などの大きなものに関しては、頼めば、取りにも来てくれます。
リサイクルショップで不要なものを寄付という形で処分できる、また、買い物すれば、その分は、社会的弱者への寄付になる・・そんなシステムがフランスには、定着しています。もちろん、リサイクル品なので、値段も安いので、倹約家のフランス人には、人気があるのかもしれませんが、それが、寄付にまわるということが、彼らのハートを一段と満足させるのです。
個人主義で利己的で身勝手なことを主張するイメージのあるフランス人ですが、意外にもフランス人は、困っている人には、とても親切な一面があります。弱い立場の人には、特に親切で、寄付をするということが日本よりも身近な行為であるような気がします。
このエマウスというシステムは、倹約家でありながら、寄付ができるというフランスらしいシステムなのです。
そんなリサイクルショップがこのノエル前の買い物をする時期に結構、繁盛しているところは、なかなかフランスの好ましいところでもあります。
年末になると、土曜日などは、スーパーマーケットの前には、ビニール袋を持った人がいて、「生活に困っている人のために、何か買ったものを入れて寄付してください」という団体がいて、出口には、寄付される食料品を回収する人が待機していたりします。意外と品物は集まっています。
こんなものを買って寄付してくださいというポスター |
日頃は、やたらと権利を主張し、勝手だなぁと思うことも多いフランス人ですが、こんな一面があるから、どこか憎めない気もするのです。
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「フランス人はロックダウンでも着々とノエルの準備をしている」
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