2025年5月23日金曜日

パリ・オリンピックから1年 フランスへの外国人観光客増加

  


 本当は、こちらの報道については、「外国人観光客がフランスに殺到!」と表現されていたのですが、この増加が果たして「殺到!」というほどなのか、ちょっと疑問に思ったので「増加」という言葉を使いました。

 観光業はフランスにとって(特にパリにとって)は、黒字が見込める有力な産業の一つでもありますが、この観光客(特に外国人観光客)について、観光大臣は、記者会見において、今年度は、昨年のパリオリンピック・パラリンピックの勢いの恩恵を受けて、観光の活況の指標として使用している国際航空旅客数などから、今年2025年第一四半期は、2024年に比べて8%は増加する見込みであると発表しています。

 また、この外国人観光客増加についての報告の中では、「特にカナダ人、日本人観光客が30%増」と日本人観光客が増加していることを挙げられていたので、「あら、また日本人観光客が増えてきてくれたの?」と、全然、気付かなかった事実にちょっと嬉しい気持ちになっています。

 もっとも、昨年の予約状況から8%増加といっても、正直、オリンピック直前や始まった当初などは、ホテルなどの宿泊施設の爆上がりや交通規制などのために、多くの観光客がパリを避け、むしろ、通常の年よりもガックリ観光客が減っていて、こんなにガラガラのパリ!見たことない!いつも混んでいる場所は今のうちに行こう!とやたらと、パリの街を歩き回っていた覚えがあります。

 なので、昨年から増加したといっても、そもそもは昨年は激減していたしな~と思うと正直、どうなのだろう?と思わないでもありません。

 しかし、カナダ人、日本人が30%増加・・30%の増加ともなれば、こちらの方はさすがに増加しているんだろうな・・と思います。そもそもこの10年くらい、日本人観光客は、激減していたので、少しパリに日本人が戻ってきてくれる兆しが見えてきたのかな?と、ちょっと嬉しいニュースです。

 私の場合は、日本に行くという逆のパターンではありますが、何と言っても一番のハードルは、飛行機に乗っている時間が長い(直行便で約14時間近く)・・つらい・・そして、航空券が高い・・ということなのですが、最近は、日本人観光客でも直行便ではなく、少しでも価格の安い経由便を利用する人も多いようで(娘などに言わせると、14時間乗り続けるよりも途中、経由地で一回降りて休める方がラクなのだそう・・)、色々とフライトの予約などを駆使してチケットを確保する人も増えたような感じでもあります。

 また、宿泊施設については、一般的なホテルよりも、家具付きの宿泊施設(短期のアパートのようなもの)の予約が40%も増加しており、このような割安に宿泊できる施設が増加したことにも観光客増加は起因していると見られています。

 また、パリ観光局は、オリンピックのおかげでサン・ドニを始めとしたこれまで知られていなかった地域が発掘されたことも観光客増加に繋がっていると豪語していますが、これは、半分事実で半分は嘘・・オリンピックのメインスタジアムや選手村があったサン・ドニは、一部はびっくりするほどきれいに作られていたのは事実ですが、オリンピックパークの近辺は、本当にこれがパリ?と驚くような発展途上国のような場所も存在しています。

 とても観光客集客を見込めるところではありません。

 パリの観光客集客には、まだまだオリンピックの余韻を利用する試みもあって、6月21日から9月14日までは、チュイルリー公園に気球の聖火台が再び戻ってきます。

 そして、7月5日からはセーヌ川が遊泳可能になる!とパリ観光局は宣伝しています。まあ、勇気のある方はどうぞとしか言えません。

 しかし、確実に観光客が増加する要因のひとつになっているのは、パリ・ノートルダム大聖堂が再開したことで、こちらの方は、再開から快調に訪問客数を記録しており、現在、1日3万人がノートルダム大聖堂を訪れています。

 いずれにしても、パリが観光客で賑わうのは嬉しいことです。


パリ 外国人観光客増加


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