2025年5月4日日曜日

大きな雹(ひょう)が降る5月のパリ

  


 ここ数日、パリは30℃超えの暑い日が続いていて、それでも、比較的、湿度は低いので、木陰や日陰などに入れば、ホッとすっきりするのも助かるな・・と思いつつ、お天気が良いのはよいけれど、さすがに数日、この気温が続いていくと、もう締め切った空気でさえも、だんだんとどんよりしてきて、ちょっと身体がだるく感じるようになっていました。

 土曜日の午前中は、また晴天でしたが、それでも、昨日までほどの気温の上昇はないものの、お天気で、そこそこの気温でした。ところが、夕方になるにつれて、午後4時頃に急速に雲行きが怪しくなってきて、もしかして、雨が降るかも??と思っていました。

 その日、私は、家の中で掃除をして、ちょっといつのまにか溜まっていた雑誌などを山積みにしたりしながら、紙ってやたら重いものだな・・と思いながら、このゴミを捨てるのは明日でいいか・・と、玄関の扉の前に袋詰めにしたところでした。



 急にものすごい風・・というか、もう嵐のような突風が吹き始め、暴風雨??いやいや急いで、開いている窓を閉めなきゃ・・とキッチンの窓を閉めに行きました。

 ところが、これが、単なる暴風雨ではなく、この嵐には、大粒(粒とはいえないピンポン玉?ゴルフボール?くらい)の大きさの雹(ひょう)で窓ガラスに飛んでくる雹がパチパチというよりもカチカチ・・こつんこつんという感じに窓に吹き付けていました。

 また、風速もけっこうな強さのために、この大きさの物体が、頭や顔にあたったら、ちょっと痛そうかも?と怖くなるくらいのちょっと暴力的な感じの雹で、とりあえず、窓を閉めるのが大変なくらいの風速でした。(窓は引き戸ではなく、上の部分を手前に開閉するタイプの窓なために、外から吹き込んでくる風が強いと、全力で窓を支えても、完全に窓を閉めるのは、なかなか大変です。

 さすがに、これが長時間続くことはないだろうと思っていたら、案の定、これは、せいぜい15分~20分程度のことでしたが、ちょっと焦りました。しかし、家の中にいて、幸いでした。

 しかし、この突然の暴風雨と雹に、パリ市内は少々、混乱したようで、この異常気象に洪水のためにパリ市内の2・3・6・7・9号線のメトロの駅が閉鎖。


 パリのメトロの駅は、その駅にもよるのですが、その駅の出入り口は階段で少し降りていく程度の駅もけっこうあるのですが、(これが上がってくるときには、メトロの階段からパリの街の緑や青空が見える景色がきれい)このような突然の大雨などの被害には、めっぽう弱いつくりになっています。

 これまでも、パリに雹が降ったことはありましたが、今回のような、ちょっと危険を感じるような大きな雹を見たのは初めてのこと。

 この雹のために、パリの気温は数分で27℃から15℃まで下がったようです。

 これは、気をつけないと体調崩しそうです。


パリ 雹 ひょう


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