フランスにユニクロができてから、もう15年近くなります。もちろん、私がフランスに来る前から、ユニクロのことは知っていましたが、当時、ユニクロは、そこまでメジャーな存在でもなく、どちらかというと、私は株式の方で記憶に残っているくらいで、当時、ユニクロの会社(ファーストリテイリング)は、店頭公開株で、「これって、ユニクロの会社なんだって!」と会社で聞き及んだ覚えがあるくらいで、妙な記憶の残り方でした。
もちろん、その存在は知っていても、日本に住んでいた頃はユニクロで買い物をしたことはなく、その後、ヒートテックなどが登場したりした後に、日本に帰国時に買いものに行ったりしたこともありました。
そのうち、パリにもあちこちにユニクロが増え始め、ユニクロの商品もほぼ、パリで調達できるようになったため、日本に行った際にユニクロを覗いてみることもなくなっていました。
国が違うのですから、商品構成が違うことは、わかっていましたが、昨日、たまたまTwitter(X)で流れてきたユニクロの広告(今週の折り込みチラシ)というのを見かけて、ハッキリ言って、かなり衝撃的でした。思わず、「うそ!これユニクロ?」と目を大きく見開いてしまったほどです。
/
— ユニクロ (@UNIQLO_JP) September 28, 2023
📣秋冬を取り入れて、着こなし一新🍂
今週の #ユニクロチラシ🆙
\
⏰10/5㊍までお買🉐
・WOMENワイドストレートカーゴパンツ┃¥2,990
・カーゴパンツ┃¥2,990
🔽ユニクロアプリ会員限定価格📣
・スマートアンクルパンツ┃¥2,990
まだまだある👉https://t.co/R8pZXgepts pic.twitter.com/KXzxNQyV9D
今や、日本では、折り込み広告というものが、どのくらい拡散されているのかわかりませんが、まあ、折り込み広告というものだから、このようなレイアウトになるのかもしれませんが、これでは、まるでスーパーマーケットの折り込み広告と大して変わらないイメージで、パリにあるユニクロのイメージとは、あまりにかけ離れています。
チラシそのものに関しては、パリでも昔は、ポストに放り込まれていたものも、ペーパーレスで、今や、ほぼ姿を消しています。
チラシをよくよく見てみれば、商品構成もかなり違うこともあるし、金額もわかりやすく、だいたい安いし、種類も多く、思わず、欲しくなってしまいそうなものもあるのですが、このユニクロのイメージがあまりにパリとは違うことにかなりビックリしたのです。
パリでは、お店はかなり整然としていて、おしゃれで、そこまで高級品扱いではありませんが、かなり、シンプルでベーシックな商品にしては、ちょっとお高め・・だけど、確実に高品質・・というイメージを持たれている感じで、この日本の折り込みチラシのイメージとはかけ離れています。
ユニクロの広告は、雑誌などにも載っているし、駅などで見かけることもありますが、まるで、違うメーカーのものみたいなイメージです。
これは、ユニクロの戦略なのでしょうが、これだけフランスでも存在感を増したということは、フランスでのアピールの仕方は、大成功だったと思われます。
どっちがどうというわけではありませんが、国によって、こんなにアピールの仕方を変えているユニクロに、あらためて、おそるべし・・と思ったのでした。
ユニクロ 折り込みチラシ ユニクロフランス
<関連記事>
「ユニクロ パリ・リヴォリ店オープン ルーブル美術館・日本文化とのコラボ」
「カマイユ(Camaïeu)倒産に見るカマイユとユニクロ パリの微妙な比較」
「権利を主張するわりには、義務をちゃんと果たさないフランス人」
「Kookaï(クーカイ)、Pimkie(ピンキー)相次ぐ中堅どころの衣料品ブランドの経営危機」
「ユニクロがプリンセス・タムタムとコントワー・デ・コトニエの店舗を大幅閉鎖」
0 コメント:
コメントを投稿