パリには、パン屋さんが当然?のことながら、たくさんあります。パン屋さんは、一般的に、ブーランジェリー(パン屋)とパティスリー(ケーキなどのお菓子類)とに分類されますが、実際には、その両方を扱っているお店が圧倒的に多いです。
しかし、どちらにしても、このパン屋さんの類がたくさんあるということは、それだけの需要があるということでもありますが、一方では、それだけ競争が激しいとも言うことができます。
今回、ご紹介するお店は、パンもお菓子も扱っているという意味で、メゾンと名乗っていますが、このお店は、いつ通りかかっても、時間に関係なく行列ができています。
大々的に広告をしているわけでもないにもかかわらず、また、同じ通りには、いくつものパン屋さんがあるにもかかわらず、このお店には、いつも行列ができているのには、いくつかの理由があると思われます。
比較的、エッフェル塔というパリの一大観光地に近いということもあるとは思いますが、この通り沿いにあるパン屋さんは、ここだけではないので、必ずしもこの立地条件が人気の第一の理由とも思えません。
私が思うにこのお店の人気の理由の一つは、このお店自体が歴史的建造物であることもあるような気がしています。店内に入るとそのクラッシックな華やかさに圧倒されます。店内の装飾や壁面や天井の壁画などは、なかなか見事です。
そして、パンにせよ、ケーキ類にせよ、とにかく種類が多くて、どれも美味しく、美しく、また、回転が速いため、できたてのものを味わえるということ、そして、そのうえ、何よりも価格が適正、妥当であるということではないかと思います。
あまり売れていないパン屋さんなどだと売れ残ったクロワッサンなどは、翌日加工して、クロワッサン・オ・ザマンド(クロワッサンにアーモンドやお砂糖をまぶしてある)になり変わっていたりするという話も聞いたことがありますが、このお店の場合は、そんなこともなさそうです。
最近のパリのパン屋さん、特にパティスリー関係の有名店、人気店のお店は、とかく、ちょっと目を疑うような、にわかに信じがたい値段のお店が多くなっている中、これだけのクォリティでこのお値段、だからといって、すごくお安いというわけではありませんが、クォリティに見合った適正価格、これなら、この価格でも納得できるな・・というような感じです。
また、サンドイッチ、ピザ、フガス、フォカッチャ、キッシュ、ハンバーガー、サラダなどの軽食になるようなものの品揃えも多く、また、ピザやフガス、ハンバーガーなどに関しては、オーブンで温めなおしてくれたり、フライドポテトなども頼めばついてくるという他のパン屋さんではあまりお目にかかれないサービス、心遣いがあります。
もちろん、ドリンクとセット(サンドイッチとドリンクがセットで 6.2ユーロ~、デザートも追加で 9.5ユーロ)になっているものもあります。
とかく外食は高めなパリで、10ユーロ以下での食事というのはなかなかありません。下手なレストランに行くよりも、ランチなどだったら、パン屋さんでパンやケーキを買って、緑の広がる公園などでピクニック気分で食べる方がよっぽどよかったりする場合も多々あります。
とにかく、サンドイッチにしても何にしても、パン屋さんなので、まず何よりもパンが美味しく、サンドイッチの中身なども他のお店ではお目にかかれないような珍しいものもあるのも魅力です。しかも、けっこうお手頃価格で一食、楽しめると思います。
私は、今回はジャンボン(ハム)のフガスを買って帰って、家で温めなおおして、食べましたが、しっかりたべごたえもあって、とっても満足でした!
サイズ感が伝わらなさそうですが、実はけっこう大きいです。 |
パリの美味しいパン屋さん メゾン ベルジュロン Maison Bergeron
Maison Bergeron 112 Rue Saint-Dominique 75007 Paris
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