メールや LINE、messenger、what's up などの通信手段によるメッセージは、わりと頻繁に利用していますが、SMSでメッセージを受け取ることは、あまりありません。私の場合は、最近、やたらとうるさくなった銀行口座のお金を振り込みなどで、口座のお金を移動させた場合や、医者の予約の確認などのメッセージを受け取るくらいなので、あまり携帯にあるSMSに受信の通知がつくことはありません。
一度、例外的にパンデミックの始まりの時に、政府からロックダウンの通知がSMSに入り、何で?私の電話にまで、通知が来るの?と驚いたことがありましたが、あれは、非常時のことで、「一切の必要最低限の外出は控えるように」という内容で、まあ、仕方ないというか、徹底しているというか、恐ろしいような、一方では、フランスのIT通信システムは、ここまで進んでいるのか?と感心するのと、半々のような複雑な気持ちでした。
まあ、フランスに住んでいて、たしかに税金の書類や滞在許可証申請の際など、政府が私の電話番号を把握する機会はいくらでもあるわけで、非常時にこれらが使用される可能性は不思議ではないのです。
今日、珍しくSMSの受信の通知が入ったので、何かと思えば、それは、「AMENDE GOUV: Dernier rappel avant majoration de 135 euros」(罰金の追徴金前の最後のお知らせ)というもので、ギョッとしてしまいました。まことしやかに書類ナンバーまで記載されていて、後ろめたいことのある人なら、思わずファイルを開いてしまいそうな感じでもあります。
私には、何も後ろめたいことはなく、「ハテ?私?なにかした?」と一瞬は、焦りつつも、「いやいや、私、何も身に覚えがない・・」「これはウソだろう・・」と思い、いじらずに、家に戻ってから、その文面どおりをググって検索して、調べてみると、やはりこれは詐欺メッセージであったことが、発覚しました。
SMSにより、罰金の請求が送られるのは、非常に限られた場合で、罰則行為に際しての法務執行官に電話番号を伝えた場合のみで、基本的には、ANTAI(国家犯罪自動処理庁)は、SMSでのメッセージ送信は送らないとのことなので、それ以外の場合は、詐欺メッセージであるとのことで、絶対にそのファイルを開けてはいけません。
これらの詐欺メッセージは、お金だけでなく、個人データ(納税者番号や銀行口座、身分証明書など)を収集するための詐欺であり、決して触れてはいけません。
通信手段がどんどん近代化して、携帯電話ひとつでなんでもできるようになりましたが、同時にこれに乗じた詐欺師もこれらに挑み、手を広げているのです。
まず、疑問に感じるメールやメッセージを受け取った場合は決していじらずに、その内容を検索すると、たいてい、似たようなメッセージを受け取った被害をあげて、警告しているものが見つかります。
最近、銀行をはじめとして、あらゆる個人的なサイトのセキュリティがやたらと厳しくなり、以前は、個人的に設定したパスワードなどで開けられるようになっていたものが、何重にもチェックが入り、自分のメールなどにセキュリティナンバーが送られてきて、それを入力しなければならなくなって、本当に面倒になったと嘆いていた矢先のことでした。
IT関係には、もっぱら弱い私ですが、怪しげなメッセージやメールには、決してさわらない・・のは、鉄則です。
しかし、身に覚えがないとはいえ、いきなり罰金の通知、しかも追徴金などという、さらに人を焦らせるような内容のメッセージは、決して気持ちのいいものではありません。というよりもいや~な気持ちになりました。
罰金切符を切られても、すっとぼけて、支払わない人が多いというニュースを耳にしたこともあるので、こんな督促状詐欺も出現しているのかもしれませんが、まったく、物騒な話です。
詐欺メール 詐欺メッセージ
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