2023年10月3日火曜日

同族経営企業に共通すること

  


 日本では、性加害問題で大揺れのジャニーズ事務所問題が大騒動になっているようで、YouTubeを見ていたりしても、やたらとジャニーズ関係の動画が上がってきて、なんとなく、様子をうかがっているような感じです。

 私は特にジャニーズのファンでもないし、そんなに興味があったわけではなかったのですが、数年前?のSMAP解散騒動の時にも、彼らの解散が発表された時に、たまたま私は日本にいて、夜、テレビを見ていた時に、「SMAP解散!」という速報がテロップで入って、「すごい!こんなに速報で流れることなんだ・・」と驚いたので、なんとなくmその後も印象に残りました。

 日本を離れて長くなり、日本のテレビもあまり見なくなる中、娘が日本語に親しめるようにと、日本の家族が日本のテレビ番組、ドラマやバラエティ番組などを録画して送ってくれていて、特にリクエストしたわけでもないのに、その中にはいつも、SmapSmapという番組が入っていたため、Smapのことは知っていたのです。

 時々、目にしていた騒動を見つつ、同族経営という点で私が一時、務めていた会社と似ている点があり、メリーさんって、あいつにそっくり!と思ったり、能力のない家族に不相応な地位をごり押しで与えるために、邪魔になる、本来ならばとてもやり手の切れ者を理不尽なケチをつけて、ヒステリックに感情的に人を攻撃したりするところが、そっくりだと思ったのです。

 また、周囲からは多少、歪んでいるとも思われるきらいがあるほどの強い家族愛が見られるところも同じでした。

 ジャニーズ事務所の問題は、性加害というそれ以上に絶対的に許されない行為が問題の中心ではあるものの、それが、公にならずに長期間続けられ、マスコミも口を閉ざすことに家族ぐるみで加担していたという、さらに深刻な話ですが、同族経営の弊害というものには、共通するところがあるものだ・・と、私は自分の体験から、つくづく思ったのです。

 ジャニーズ事務所とは、規模が違いますが、家族の誰かが事業に成功し始めた時、これは、人間の心情としてはあり得ることかとも思うのですが、往々にして、そのオーナーは家族を巻き込みたがり、家族だから信頼できるというのもわからないでもないのですが、ずるずると割り込んでくる家族たちは、当然のことながら?能力が伴わない場合が多く、また、能力がないにもかかわらず、結構な要職に就くため、周囲の者はとてもやりにくくて、大変な迷惑を被ることになるのです。

 なぜか、事業をある程度成功させていたオーナーも、それだけの力量と手腕を持ちながら、家族のこととなるとひいき目になり、目が曇り、悪い結果はすべて、周囲の人々のせいだということになり、当然、周囲にはモヤモヤが蓄積し、やるべきことをやらないその家族が大きな足かせになり、会社の発展を悉く遮る結果となるのです。

 家族のこととなると、ヒステリックに庇おうとして、どんな損害が出たとしても、もう感情を抑えることができずに興奮し、大損害をも厭わなくなるところもメリーさんと似ていると思った点でした。(実際にジャニーズ事務所はやり手の社員を追い出し、SMAPという大変な大きな収入源を失うことになりました)

 そこまでゴリ押しして、家族を後継者に据えたとて、能力のない者に大きな所帯を率いることができないことくらい、どうしてわからなかったのか?と思いますが、今回の騒動の成り行きを見るにつけ、性加害が公に問題となり、どうにも隠しようがない状態にまでなった時、対処の仕方で、もう少し、マシな展開があったのではないか?と思うものの、どうにも対応は最悪で、これでもかというぐらいの後継者の能力のなさを見せつけられ、同族経営が最悪の事態を招いたような感があります。

 もっと早い段階で、能力のある人に経営を任せて、株だけ握って遊んで暮らしていれば、傷は浅くて済んだろうに・・、私が関わった同族会社は、他の犯罪に関与していたわけでもなく、また年齢も関係していると思いますが、そこまで悪い事態になる前に会社を売却して、家族揃って、身を引いたので、会社が崩壊するようなことはありませんでしたが、なんとなく、このジャニーズ問題を見るたびに、私は、以前、会社にいたあのオーナー家族たちのことを思い出すのです。


同族経営 ジャニーズ


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