パリのシャン・ド・マルス(エッフェル塔近くの広場)の露天商が販売していたクレープの生地がマンホールに保管されていたと聞いて、驚愕しています。
そもそも、多くの露天商は無許可営業が大部分を占め、怪しい存在でもあり、ふつうの飲食店ならば、パリ市によって、定期的にアトランダム、あるいは、通報により行われている衛生検査は結構、厳しいものであると聞いていますが、無許可営業ゆえ、そのような食品管理の検査などを受けているわけでもなく、考えてみれば、なんでもありの状態で、そのようなことも充分、あり得るのだろうな・・と思うのです。
食べ物に限らず、この手の無許可の露天商などは、警察の取り締まりが来ると、すぐに逃げられるように、下に布地を敷いていたりして、すぐにそれを抱えて逃げられるようにしているために、その場にそんなに大量のストックは抱えていないのです。
私も以前にオペラ通りだったか?パリの街中を歩いていた時に、若い青年が走ってきて、おもむろにマンホールをあけて、ペットボトルの小瓶を大量に持っていくところを目撃したことがあり、こんな場所を勝手に保管場所に使っているのか?と仰天したことがありました。
ふつうの日常生活ではあまり、お目にかかることがないマンホールですが、パリ市内?は、特に地下には、思いがけないような地下道(道というほどでもないかもしれない)が入り組んでいて、たしかに、気温も低いだろうし、ある意味、冷蔵庫のような役割を果たすということもあるのかもしれませんが、問題なのは、ネズミもここを行き来している・・というか、ネズミの大運動上でもあるわけで、衛生上は大いに問題があります。
パリ市は、来年のオリンピックに向けて、この露天商の摘発に力を入れ始めたようで、これらの露天商はもちろんのこと、そのストックの保管場所として使用されているマンホールのチェックに警察が介入し始めているとのことです。
ここ一ヶ月ほど、一回の警察の介入でおよそ、30キロの商品を押収して廃棄していると言われており、9月のある1週間には、マンホールから、水380本、ワイン50本、ビール200本、トウモロコシ90本を押収したと報告されています。
これらの商品は衛生的に大変な問題を抱えているため、パリ市は、多くの消費者、観光客に露天商の飲食物への注意の呼びかけを始めています。
考えてみれば、パリの街中には、びっくりするほど多くの露天商が存在し、ましてやクレープなどといえば、直接、口に入る食べ物。クレープの場合、その場で焼いてくれるものもあれば、冷凍の生地を温めなおしているだけのものもあり、マンホールの匂いをお砂糖や、チョコレートクリームなどで、ごまかしているとさえ言われているものもあります。
パリの街をクレープ片手に歩く・・などと、若い女の子が憧れそうな絵ではありますが、ちゃんとしたお店で買わないと、マンホールで保管されていたクレープを食べるハメになる危険性があるようなので、充分にご注意ください。
パリ市は来年のオリンピックに向けて、多くの観光客を迎える準備をあちこちで、していますが、このマンホールクレープの摘発もそのリストに加えられた模様です。
パリ露天商 マンホール クレープ
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