2022年9月4日日曜日

パリ市庁舎前のストリートフードフェスティバル

  

オリンピックのエンブレムが掲げられたパリ市庁舎前の広場


 今週末は、パリ市庁舎前でストリートフードフェスティバルがあると聞いて、覗いて来ました。天気予報を見ると、残念ながら、この週末はあまりお天気がよくなさそうで、慌てて家を出たのですが、途中から雨が降ってきてしまいました。しかし、幸い、平日の午後ということで、そんなに混んでもいませんでした。

 パリでストリートフードというと何があるのだろう?と興味がありましたが、出店しているのは、全てカミオンと呼ばれる軽トラの店舗で設営、撤廃などに便利なものが出店していました。ストリートフード=屋台=カミオン・・なるほど・・という感じでした。

 カミオンといえば、パリで一番、一般的なのはカミオンピッツァとよばれるピザだと思いますが、今回のストリートフードフェスティバルでは、その一番の定番のピザはあるにはありましたが、イタリアンのカミオンの中の一品ということで、あまり全面には出ていませんでした。

 


 考えてみれば、パリでストリートフードといえば、何なのか?と考えてみれば、屋台のようなものは、マルシェ・ド・ノエルとか、移動遊園地のようなものができている場所などにあるものなのでしょうか? ラクレットとか、ハンバーガーとか、ソーセージとか、チュロスとか、そんなものが思い浮かびます。




 ファストフードのようなものと考えれば、ケバブとか、ファラフェルなどが思い浮かびます。一時、パニーニがやたらと流行っていた気がしたこともありましたが、最近はそうでもありません。

 


 しかし、今回のストリートフードフェスティバルでは、奇を衒ったのか、ベトナムのバオや、なにやらあまり見たことのないハイチ料理や、フィッシュ&チップス、タコス・ナチョス・ブリトーなどのメキシカン、そして、何よりストリートフードとは思えない値段でビックリしました。  


 物価上昇中ゆえ、仕方がないことなのかもしれませんが、一品でも14~15ユーロ(約2千円程度)で、これだけ出すなら、もう少しマシなものをレストランでも食べられそうだ・・と思ってしまったのでした。

 しかし、フランス人の不思議なところは、日頃はつましくケチなわりには、外食にはお金を使うという不思議な人々。彼らにとって外食とは、食事そのものだけでなく、みんなと食べるとか、その場の雰囲気を楽しむとか、そういうことが含まれているのではないかと思われます。


あとから、気がついたけど、おじさん、かわいいソックスを履いている


 今回の出店の中で、ちょっとだけ心を惹かれたのは、パンペルドュと呼ばれるフレンチトーストでした。うしろに山積みにされたブリオッシュのパンを使ったフレンチトーストの甘い香りがあたりに広がっています。

 フレンチトーストを焼いているおじさんに「写真、撮らせて!」と頼んだら、じゃあ1枚につき、ビズー1回ね!とジョークをいいつつ、気軽にカメラ目線を向けてくれました。後から気がついてみれば、このお店だけは、カミオンではないお店でした。




 ふわふわで、ととろけそうに柔らかい焼き上がりのフレンチトーストには、お好みでチョコレートソースやチーズソースをかけてくれます。




 この日はあいにくのお天気で、途中で雨が降ってきてしまったにもかかわらず、パリジャンたちは、雨の中でもめげずに、雨に濡れながら、あるいは、傘をさしながらも外で食事を続ける光景には、どんだけ外での食事が好きなんだ!と、恐れ入りました。



 しかし、日本人の私としては、これだけパリでラーメン屋さんが人気なのだから、屋台のラーメン屋さんの一軒でもあったら、どんなにか人気だっただろうか?とか、いやいや、焼き鳥やたこ焼き、お好み焼きなどもあったらよいのに・・など、「だったら、日本に帰れよ!」と言われそうなことを考えながら、その場を後にしたのでした。


パリ ストリートフードフェスティバル


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