ここ数日でパリはあっという間に寒くなってきました。つい数日前までは、30℃超えのちょっと動くと汗ばむような気候だったのに、あっという間に朝晩は10℃を切る寒さに突入しました。
日中と朝晩の寒暖の差が激しいのには、さすがにもう慣れましたが、この季節の変わり目の衣替えのタイミングというものは、未だに出遅れそうになります。
とはいえ、さすがに、出かける前には、天気予報を見て、お天気や気温を見るくらいの習慣はついたものの、その変わり目となると、どうにも、その気温の感覚が選ぶ服装と直結せずに、なんとなく、こんな感じでいいかな?と思っていくと、少し肌寒かったり、逆に暑すぎたりとどうにもチグハグになってしまうのには、パリに来て20年以上経った今でも、どうもバシッと決まり!という感じにはなりません。
特にここ数年の夏の猛暑と夏の暑い期間が長くなったことで、私の衣替えのバロメーターがさらに狂ってしまった感じがしています。
ところが、ここがフランス人の肌感覚の凄さというのでしょうか? 先日、出かけたら、もうダウンを着ている人がちらほらいたりして、また、彼らの服装のとおりに、しっかり寒かったりしたのには、やっぱり、彼らは、スゴいな・・と感心します。
本当にある日を境にどっと服装が変わる、しかも、その変わり方もサンダルからダウンとかになりインパクトが激しいので、驚かされるのです。
また、逆に暖かくなってくる時期に、少しでも気温が上がる日には、待ってましたとばかりに真夏のような格好でみんな出てくるので、これもまたスゴいな・・と思います。
そもそも、私にとっては、フランスの天気予報というのは、あまり当てにならない印象があるので、明日は雨になるらしいから、今日のうちになんとか、無理をしてでも行っておこうとか、思って出かけると、翌日も結局、雨など降らずに晴天だったりするのです。
前日まで、サンダルにTシャツだった人々が、一気にダウンやコート、マフラーまでしているのには、本当に見事だな・・と思わせられます。秋の訪れとともに、ブーツを履いている人もちらほらし始めます。これは、ファッションなのか?おしゃれなのか?わかりませんが、どこか、秋の風を感じたりし始める季節、季節を先取りしている感じのブーツも彼らなりのファッションなのかもしれません。
私の印象としては、彼らには、春や秋というものの存在は薄く、夏から冬、冬から夏になるような気がします。
そもそも、パリの街中にいる人々の服装は、本当に様々なので、多少、季節にピッタリ来ない格好をしていても、そんなに目立つことはないのですが、この季節がわりのタイミングだけは、急にダウンやマフラーなどのアイテムがいきなり出てくることに、毎年のことながら、驚かせられるのです。
だいたい、もともと、彼らは、夏の間には、コートを防虫剤を入れてしまい込むということもせず、ほぼ一年中、同じタンスに入れたままに保管している人が多いようで、急な衣替えにも対応できる?体制を保っているような気がします。
日常のお天気(雨が降るかどうか?)については、彼らにとっては、雨が降ろうが傘もささないので、彼らにとっては、「雨が降りそうだから、今日は傘をもっていかなきゃ・・」なんてこともないのでしょうが、この衣替えだけの素早さだけは、彼らは完璧です。
フランス人の衣替え
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