2022年9月17日土曜日

WHOが発表 パンデミックの終焉は手にとどくところにある 

  


 「世界はパンデミックを終わらせるためにかつてないほど良い状況にある」「まだそこには到達していないが、終わりは手の届くところにある」コロナウィルスの出現から約3年、WHOのトップは世界的なパンデミックの将来について楽観的な見解を発表しました。

 WHOの最新のレポートによると、先週、コロナウィルスによる週間死亡者数は2020年3月以来、最低に減少したと報告しています。

 ワクチン接種の拡大により、大幅に重症化する患者数やそれに伴う死亡者数も確実に減少した結果であるとはいえ、2020年3月以来、最低の死亡者数までになたたということは、ようやく振り出しに戻っただけであるということもできます。

 このパンデミックによって、世界経済は長期間にわたり麻痺し、ワクチン接種の開発と浸透により、多くの人々の命が救われたと同時に、このワクチン接種を含む世界規模の不平等を露呈させたとも言われています。 豊かな国々は有効なワクチンをため込み、多くの貧しい国では接種率がまだ低くなっているのが現実でもあります。

 実際の感染者数が正確に把握されているとも言い難く、WHOが公式に確認した世界中の感染者数は6億人を超えていますが、公式に記録された640万人の死亡者数と同様、現実よりもはるかに低い数字だとも言われています。

 「パンデミックの終わりが見えてきた」というのは、トンネルの向こうに微かな希望の光が見えてきた程度の話で、逆に言えば、「この機会をとらえなければ、さらなる変異種、さらなる死、さらなる混乱、さらなる不確実性が生じる危険性がある」とWHOは同時に警告もしているのですが、世間の捉え方はどうしても希望、楽観的な予測に偏りがちです。

 ワクチンという強い味方を手に入れたものの、ワクチン接種をしているのに、感染するケースなどもあります。しかも、これから秋から冬へと気温が下がってウィルスが活発化する季節を迎えている今、このWHOの見解は、かなり楽観的なもので、多くの人を油断させるという逆効果になりかねないのではないだろうか?と心配しています。

 今や、フランスでは、ほとんどマスク姿の人は見かけなくなりましたし、今、毎日のように中継されているエリザベス女王を弔問する人々の長蛇の列を見ても、マスクをしている人の姿は見えません。

 しかし、一方では、フランスでも、一部には頑なにメトロの中でもオフィスでも、マスクをキープしている人がいないわけでもありません。そして、以前には、日常であったビズー(頬と頬を合わせてのあいさつ)は、未だに完全復活はしておらず、握手に切り替えている人が多いのには、ちょっと救われる気持ちです。

 いつまでも、怖がっているのは、ナンセンスな気もするのですが、私は、このまま「パンデミックの終焉は手にとどくところにある」と安堵する気にはどうしてもなれないのです。

 私は、4回目のワクチン接種を7月に済ませていますが、今度はそうそうに、インフルエンザのワクチン接種の招待券?が送られてきました。これまではインフルエンザのワクチン接種などしたことがなかったのですが、昨年は、インフルエンザに罹って抵抗力が落ちた時にコロナに罹ったら、もっと怖いと思って、インフルエンザのワクチン接種をしてかなり体調を崩してげっそりしました。

 こうして、これから、毎年、コロナとインフルエンザのワクチン接種を続けることになるのでしょうか?


パンデミックの終焉 WHO


<関連記事>

「WHO(世界保健機構)「海外渡航制限の解除・緩和」の勧告に日本はどう対応するのか?」

「WHO日本の鎖国対応批判と留学生への思い」

「WHOが警告するより危険な新しい変異種の出現の可能性」

「ことごとくフランス人の習慣が裏目に出ているコロナウィルスの感染拡大」

「フランス(ヨーロッパ)でコロナウィルスが広まる理由」

0 コメント: