パリ・オリンピックまでの数年にわたり、パリ中あちこちは工事に追われていましたが、中でもメトロ14号線は、拡張工事のために度々と閉鎖になっていました。
おかげさま?で14号線は今では、オルリー空港まで開通しています。
特に、サン・ドニのスタジアムやオルリー空港まで繋げることについては、オリンピックに間に合わせるため・・という目標があったでしょうが、オリンピックも終わり、ヤレヤレ・・これで数年にわたる工事もやっと終わりか・・と思いきや、14号線の工事はまだまだ続いているようです。
なんとオリンピックが終わった今でも、夜間工事が続いており、12月19日までは月曜から木曜日の4日間は夜間10時から閉鎖になっているようで、来年1月からは夜間閉鎖は週3日(月曜日から水曜日まで)になるようですが、とにかく、この手の閉鎖は最低でも来年の8月までは、続くようです。
これまでの拡張工事により、大幅に利用者が増加しているそうで、週4日間夜間は運行していないにもかかわらず、利用者数は減少していないということで、これが、夜間閉鎖等が行われない状況に戻ったときは、明らかに相当数の乗客が期待できるとしています。
個人的には、私はこの14号線に大変、お世話になっており、特に無人運転・完全自動化ラインのために、ストライキの影響もなく、とても助かります。
今回の工事期間の延長は、この完全自動化の地下鉄制御システムの追加機能のインストールとテスト運転のためにさらに時間がかかっているのだそうです。
昔のことばかり、引き合いに出すのは、年寄りくさい気もするのですが、私がパリに来たばかりのころは、14号線はMadeleine(マドレーヌ)駅からBibliotheque(ビブリオテック)駅までの7駅しかなく、当然、乗客も少なく、とても心地よい路線でした。
現在では、14号線は21駅にわたっているので、3倍になったことになります。
昨日、久しぶりに夕方のラッシュアワーに14号線に乗ったらば、ものすごく混んでいて、人と人とがギリギリぶつからない程度の満員状態で、さすがに路線が延びただけあって、利用する人が増えたのだということを実感しました。
しかも、以前よりも車両の編成は長くなり、そのうえ、2分おきくらいに電車が入ってきます。あらためて、路線図を見て見れば、21駅のほとんどがどこかの路線と乗り入れており、そりゃ!混むわけだ!と思ったのでした。
いずれにしても、当分の間、工事は続くようで、来年、6月までは平均して月に1日、週末に全面運休、8月4日から8日までの5日間は完全閉鎖され、これで一応、完了になるようです。
この最終工事により、「メトロは事故が発生した場合、トンネル内で立ち往生するのではなく、逆行して駅で乗客を降ろすことが可能になる」と自信満々に発表していますが、そもそもが、「事故が起こって、トンネル内で立ち往生する前提かい!」と突っ込みを入れたくなりますが、とりあえず、トンネル内で閉じ込められる危険はなくなる?のは、助かります。
パリ メトロ14号線工事
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