2024年12月28日から、フランスで発売される全ての携帯電話、ワイヤレスヘッドホン、タブレット、ゲーム機、電子書籍リーダー、キーボード、カメラなどに使用される電子機器には、ユニバーサルUSB-Cタイプの充電ポートが搭載されることになります。
簡単に言えば、全ての電子機器に同じ充電ポートがあり、同じケーブルを使用して、これらの異なるデバイスに充電することが可能になるということです。
これは、すでに流通しているデバイスには関係ありませんが、各新製品は、100ワット以下の充電電力を提供する適切な充電器に対応できなければなりません。
これは、2022年に欧州議会にて採択された措置で、「新しく販売される小型電子機器には、すでに広く普及しているUSB-Cタイプの充電ポートを装備することが義務付けられる」というものです。
これは電子廃棄物の削減を目的としたもので、これにより、年間11,000トンの廃棄物の削減が見込まれていると言われています。
たしかに充電器、充電コードは、なにか新しい電子機器を買うたびに違うコードが登場し、また、それぞれが少しずつ、ポートが違ったりして、「このコード?何の充電のコードだったっけ?」と思うものが我が家にも山ほどあります。
しかし、この日付以前にフランスに入荷しているものに関しては、これまでどおりの様々な充電ポートが使用されるものが販売され続けるため、今後、なにか電子機器を購入する場合は、先のことを考えて、この充電ポートを確認して購入するほうが良さそうです。
また、これは、複数のデバイスに同じコードを利用できるということで、電子機器の販売と充電器が別販売になり得るということでもあり、新しい電子機器を買うときには、新しいコードが必用かどうかを考えて、購入する電子機器に充電器が入っているかどうかを確認する必要があります。
これには、絵文字のような表記がされるという話ですが、具体的には、どのような表示になるのかは、わかりません。
この充電器端子の共通化に関しては、「イノベーションを損なう」として、Apple社が最後まで抵抗していたようですが、長期間の交渉の末、Apple社もこれを受け入れ、2023年iPhone 15から、このUSB-Cタイプの充電ポートを搭載しているようです。
この iPhoneの充電コードに関しては、私も以前から不満に思っていて、他のものと著しく異なる充電ポートであるうえ、なんだかやたらとコードの寿命が短い気がして、しかも、やたらと高いし・・とうとう、これに嫌気がさして、iPhoneはやめてしまったくらいです。
あまり先進的だとも思えない私の生活でさえ、頻繁に充電している電子機器はけっこうあり、新旧、また日本で購入したもの、フランスで購入したものと、それぞれの充電方法はバラバラで、これが統一されるのは、ありがたいことです。
しかし、すでに我が家で山のようになっているコードの束、なんか、捨てるに捨てれずに、とりあえず、一か所にまとめてあるのですが、これを機に、ちょっと整理してみようかと思っています。
ただ、ひとつ、不思議というか残念なのは、どうして、この日付が12月28日からだったのか?と思うのは、これが、多くの人がプレゼントを購入するノエルの前だったら、もっと一気にこの共通化が進んだと思われるのに、なぜ?この年末ギリギリのタイミングだったのか? と、ちょっと半端な感じというか残念な気がしないでもありません。
充電器端子の共通化
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