美術館や博物館に行くのは、最近のちょっとした私のマイブームで、若い頃は本当に歩くのが嫌いだった私が、ここのところ、健康のためにとにかくできるだけ歩くことを心掛けていて、ふだんは、もっぱら、美味しいものを探して歩いていることが多いのですが、だんだんパリも寒くなってきて、寒い中、外を歩くのもだんだん辛くなってきて、美術館や博物館の中だったら、適温で、しかも退屈することなく、けっこう歩けるので、ここのところ・・といっても、たまに・・ですが、美術館や博物館に行くようになっています。
といっても、そんなに美術的な見識があるわけでもなく、なんとなく、この絵好きだな・・とか、私の好きな小説家の話の中に出てくる美術館とか・・比較的、家から行き易い場所を選んで行くことが多いです。
先日、散歩には、歩いてまわるのに、ちょうどいい大きさ?のオランジュリー美術館に行ったら、モディリアーニの絵があって、「やっぱりモディリアーニの絵は、けっこう好きだな・・」と思って、同時に、そういえば、どこかのメトロの駅に広告が出ていて、どこかでモディリアーニ展やってたな・・と思って、探して出かけました。
美術的な評価とか、価値とか、そういったものはよくわかりませんが、単純に好きか?嫌いか?という程度ですが、好きなものを眺めて歩くのもまた、楽しいことです。
現在、モディリアーニ展をやっているのは、パリ6区にある「ザッキン美術館(Musée ZADKINE)」モンパルナスの近くにあります。とてもこじんまりとした美術館だし、ちょっとわかりにくい場所だし、そんなにメジャーでもないし、と思いきや、平日、昼間でもけっこうな人が集まっていました。とってもいい感じの美術館です。
モディリアーニとザッキンの友情に焦点をあてた展覧会とかで、両者の作品が上手く融合していました。
驚いたのは、美術館というのは、それぞれにずいぶん趣が違うもので、また、この展覧会の客層は、けっこう落ち着いた感じの人が多く、それも心地よさのひとつでした。
モディリアーニの絵は、顔と首の長い肖像画が特徴的ですが、彼自身がどんな顔をしている人なのか?どんな人だったのか?ということは全く知らなかったのですが、彼は35歳という若さで亡くなっており、彼自身の写真も展示されており、あまりに若くて、今でもどこかにいそうな感じでビックリしました。
どんなかたちでさえ、どの程度であれ、知らなかった世界やしらなかったものを見たり、知ったりすることは楽しいことです。
このモディリアーニ展は、2025年3月30日までやっています。
モディリアーニ展 ザッキン美術館 exposition MODIGILIANI/ Musée ZADKINE
Musée ZADKINE 100 bis rue d'Assas 75006 Paris
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