2024年12月19日木曜日

サルコジ元大統領に懲役3年の有罪判決 

  


 フランスで元国家元首に実刑判決が出たのは、初めてのことで、このことが大きく報道されています。

 サルコジ元大統領に関しては、これまで長い間、裁判が行われてきたので、彼が法廷の場に立っているのは珍しくない話で、正直言って、まともには、実刑判決が出ることはないのでは?と思っていましたが、今回の判決はサルコジ氏が上訴したものが棄却されて刑が確定したということなので、事態はなかなか深刻な話です。

 これにより、サルコジ氏は、電子ブレスレットによる懲役1年に加えて3年間の公民権停止(選挙権、被選挙権の剥奪と公職につくことができない)が課されることになります。

 同氏の弁護士によると、「判決には、潔く従うが、この問題を欧州人権裁判所(ECHR)に付託する」とのことで、彼が欧州人権裁判所に訴えれば、フランスの国自体が責任を負うことになるだろう・・とも語っています。

 いずれにせよ、彼は、20日以内にパリの刑執行判事(JAP)に召喚され、ブレスレットが装着される日程も決定されます。ブレスレットの装着予定日には、刑務所管理局直属の監視員が自宅を訪れ、現場でシステムを調整し、装着。この瞬間から、有罪判決を受けた人物が自宅(あるいは、申請した外出先)にいない場合には、アラートが発動します。

 フランスで最も多く使用されているこのような電子ブレスレットは足首に装着するもので、収監されている96,569人のうち、15,591人に装着されています。

 しかし、サルコジ氏のような特別な人の場合は別だと思いますが、よくこの電子ブレスレットを装着しているはずの人がなにか、別の事件を起こして逮捕された時には、この人物の電子ブレスレットによる監視は作動していなかったとか、装着しているはずのものが装着されていなかったなどと言う話は、よく目にするような気がします。

 今回の有罪判決は「ポール・ビスマス事件」と呼ばれている盗聴事件とそれにかかわる弁護士と判事と汚職協定を結んだとされる事件への判決ですが、サルコジ氏は、これ以外にも数件の裁判を抱えており、2025年早々、1月6日にも出廷する予定になっているのですが、今後の裁判に関しては、彼はすでに有罪判決を受けている者として扱われるために、他の裁判への影響が考えられると言われています。

 この判決に対して、サルコジ氏は、X(旧Twitter)上で、12年間にわたる司法による嫌がらせと重大な不正義を非難。自分の責任は引き受けたいとしつつも、この決定に至った企業情勢や政治情勢には疑問を抱いており、最終的には、真実が勝利すると述べています。

 この真偽はわかりませんが、大統領職にあった者にでも有罪判決は下るという事実で、多くの政治家が襟を正してくれる手助けになってくれればと思っています。


二コラ サルコジ元大統領に有罪判決


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