たまに忘れた頃に訪ねてくれる義理の息子?というか、私にとっては、どちらかといえば、娘の義理のお兄ちゃんという感じなのですが、彼は現在、フランスに住んでいないので、たまにフランスに来た時(というかパリに来た時)、わざわざ会いに来てくれることがあります。
先日も、「パリに○○日から○○日まで行くけど、その間、時間があったら、行ってもいい?」と連絡をくれたので、「じゃあ、○○日に、ランチの支度しておくから、一緒にご飯たべよう!」と約束していました。
前回、会ったのがいつだったか? 多分、たいてい年末年始のタイミングだとは思うのですが、久しぶりに会えて、なんだか、体系的にも一段とたくましくなった感じでした。
彼は、もう5年近くドイツで働いているため、お給料もフランスよりも良いらしく、お金もけっこう貯めているらしく、ドイツに家を買おうか?などと話していました。
ドイツに家を買おうかな?とか言いつつ、今度はカナダの大学での教授の口があるとかで、現在、まだ決まってはいないと言いつつ、検討中とのこと・・。
「もう、フランスに帰ってくるつもりはないの?」というと、研究するうえでの環境や様々な条件から、当分はないかも? フランスに帰ってきたら、「もう終わり」な感じ・・というので、爆笑してしまいました。
そういえば、彼は今年の夏には、日本で学会があるから・・と日本にも行っていて、その際に妹(私の娘)と一緒に富士山に登ったりした話や日本の懐かしいもの(以前、彼が小さい頃に一年間だけ日本に住んでいたことがある)の話をしてくれました。
懐かしいものって何なの?と聞いてみたら、なんと、日本の駄菓子のようで、「名前は憶えていないけど、パッケージが昔のままですぐにわかって嬉しかった!あれは、フランスには、ないよ!」とちょっと食い気味に話してくれました。
私も正確には、わからないのですが、彼の話によれば、どうやらそれは、「アーモンドチョコ」と「マスカットキャンディ」だと思われます。
未だ独身の彼、まだまだ結婚するつもりも、子どもを持つつもりもなさそうで、彼の年齢では、周囲の友人には、もう子どもがいる人もけっこういるのだけれど、「なにせ、良い話を聞いたことがない・・、子どもを持っている友人は子どものことで眠れぬ日々をすごしている・・」とか、「子どもは欲しくない・・」と言っている人が多いとかで、フランスの少子化の一遍を見た気がしたのでした。
ところが、彼のお兄ちゃんたちの近況を聞いてみると、二人とも、けっこう歳がいってから、結婚したので(そのうち、一人は、絶対、結婚しないと思っていたのが結婚した)、子どもは無理だろうと思っていたら、下の方のお兄ちゃんのところで、子どもが生まれる予定だと・・。
私は、その相手の女性に直にあったことはないので、よく知らなかったのですが、彼女の方はお兄ちゃんよりもずっと年上で、なんと50歳での出産だとか・・。
そんなのあり得るの?と思ったけれど、彼女の方はどうしても子どもが欲しかったようで、「不妊治療?」というか、色々と努力をして、ようやく授かったのだとか・・こちらの方は、少子化に大きく貢献する話です。
久々に聞く、義理の家族の近況は、今では、あまりに身近ではないこともあって、無責任に楽しくて、また懐かしい気持ちもあいまって、楽しい時間を過ごしました。
しかし、前回、会ったときにも増して、ますます結婚する気もなさそうで、その気配もなさそうで、しかも、けっこう長期間にわたり、海外で仕事をする楽しさを知ってしまった彼にとって、フランスに帰国する気持ちはどんどん薄くなっているようで、娘の将来とダブって感じてしまったのには、少々、複雑な気持ちでした。
それでも、フランスだけにいるフランス人とは違って、また色々な視点で世界を見れることができるようになっている彼は話題も豊富で、平衡感覚も感じられ、やっぱり、海外に一度でも、出てみるということは、良いことだな・・と思うのでした。
義理の家族
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