この時期、パリの街中に出ると、クリスマス商戦とも言われる感じの、もういかにもクリスマスプレゼント用の商品が山積みになっていて、どうにも煽られている感じが否めないのですが、そんな様子を見て回っているのも楽しいです。見るだけですが・・・。
娘がまだ、サンタクロースを信じていた頃はそんな娘がクリスマスの当日に目を覚ますと同時にクリスマスツリーに突撃して、目を輝かせてプレゼントを開けていく様子が可愛くてたまらなくて、夫とともに、いそいそと準備して、前もって相談して他からのプレゼントと被らないようにして、きれいにパッケージして当日まで戸棚の奥の方に隠していました。
あの頃は、私からと夫から・・そして、夫の職場などや日本の私の両親や叔父や叔母たちなどからも娘宛てにクリスマスプレゼントが届いて、いったい一人にどれだけプレゼント??と思うほど、プレゼントが山積みになっていた時期もありました。
しかし、正直なことを言えば、この時期、クリスマスプレゼントに!と日本から送ってくれた小包は、何回か盗難に遭って、受け取れなかったまま紛失・・という目にも遭っています。
今は娘も独立し、本来はクリスマスなどの行事はあまり好きではない私は、静かにいつもと同じ一日を過ごしているのですが、さすがに離れていても娘は娘。プレゼントくらいは、なにか送りたいな・・と思っていました。
娘は、若い女の子であるのに、あまり物欲がない方で、贅沢なものも好まないので、たいていは、一緒に旅行などをして、「これ、お誕生日プレゼントの代わりね・・とか、クリスマスプレゼントの代わりね・・」などと言って済ませてしまうのですが、今年のクリスマス近辺は一緒に旅行できる機会もありません。
娘が二十歳になった時に成人式、これで一区切りというお誕生日でもあったために、私は何か記念になるような、長い期間使えるような、ちょっと良いものを送りたいな・・と思って、当時、仕事の関係で伝手のあったエルメスの時計を買ってあげようと思って、一応、娘にお伺いをたてたところ、「エルメスはあんまり好きじゃない・・」とバッサリ。
それがあまりに衝撃的で、結局は何をあげたんだったか、覚えていないほどです。
そして、今年、先日、電話で話をしていたときに、「クリスマスプレゼントに、なにか欲しいものない?」と聞いてみたところ、「あんまり思いつかないな・・」という返答で、「相変わらず、物欲ない娘だな・・」と思いながら、「そうそう!そういえば、携帯、そろそろヤバそうだって言ってたから、クリスマスプレゼントに携帯買ってあげようか?」と、私はとても良いこと思いついた!と思って提案したのです。
ところが、娘が言うには、「携帯は、寿命がそんなに長いものではなくて、数年ごとに買い替えるような消耗品だから、そういうのは、ちょっと違うな・・」などというので、これまたビックリ!
「でも、いつもは一緒に旅行したりして済ませているじゃない?」と言うと、「それはそれで想い出が残るからいいの・・」と、娘の中にはプレゼントへのこだわりがある模様。
消耗品は違う・・ということは、私がいなくなってもずっと大事に使い続けることを考えてくれているのか?と思うとますますハードルが上がって難しくなるのでした。
クリスマスプレゼント
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