最近、私の個人的なお気に入りスポットの一つは、パリ・モンパルナス駅なのです。TGVも発着する大きな駅はパリには他にいくつかあるのですが、私が最近、時々、モンパルナス駅に出向くのは、いくつかの私のお気に入りのお店があるためなのです。
お気に入りのお店といっても、それはすべて食料調達なのですが、他には、あまりないお店がどういうわけか、モンパルナスにはいくつかあることで、最近は、定期的に行っています。
パリで買い物をしたいなら、総合的には、Chatelet(シャトレ)の駅に隣接しているショッピングセンターやその界隈に行けば、まぁまぁ、たいていのメーカーはほぼ全て網羅していると思われるほど、何でも揃うとは思うのですが、このシャトレは、規模も大きく、人も多くて、年齢層も比較的若くて、元気な時には、悪くはないのですが、個人的にはあまり好きではありません。
若者が多いこともあるのか、近辺のお店、レストランなども比較的、リーゾナブルなお店が多いような気もします。
しかし、私がモンパルナス駅に行くのには、正直、いくつかの私が行きたいお店があるからなのです。これまでは、駅というのは、旅行に行く際の通過地点でしかありませんでしたが、現在はちょっと違っています。
まず、私がモンパルナス駅に行く理由の一つは、M&S(マークスアンドスペンサー)というイギリスのスーパーマーケットが入っていることです。以前は、パリ市内にいくつもあったM&Sは、ブレグジットとともに姿を消していきました。
そして、2つ目の理由は、「カヌレ」です。モンパルナス駅には、ボルドーでは有名な「La Toque Cuivree」というカヌレ屋さんのスタンドがあり、これがびっくりするほど安いのです。カヌレはフランスではポピュラーなお菓子で、どこのブーランジェリーやパティスリーなどでもたいていおいているものではありますが、これが中途半端に高いのです。
例えばPAULなどで売っている1個2.4ユーロの大きさのカヌレはこのお店では0.70ユーロです。このお店はボルドーには何軒もある大人気のカヌレ専門店で、逆にパリで他のお店でカヌレをなぜ、こんな高い値段で売っているのか不思議なぐらいです。
外側はカリッとしていて、中はもっちりしている独特の風味がたまらない逸品です。パリには、このお店はモンパルナス駅にしかないので、(ボルドーからのTGVがモンパルナスに入るからだと思いますが・・)ここでしか買えません。ちょっと、他のお店とは離れた場所にあるものの、知る人ぞ知るといった感じで、いつでもお客さんが並んでいます。
そして、最近、もう一つ見つけたのが、「Yogurt FACTORY」というヨーグルトアイスクリーム?のお店で、ここのムースのようなソフトクリームのようなヨーグルトアイスクリームが感動的に美味しいのです。
最初、私は、このお店を知らなくて、トッピングのために並べられているチョコレートやクッキーやマシュマロなどが、ヨーグルトのヘルシーさとは、かなり不釣り合いだなぁ~と思いながら眺めていたら、お店の人が「試食してみませんか?」とヨーグルトアイスを試食させてくれました。
すると、これが感動的に美味しく、全く期待していなかっただけに衝撃も大きく、「えっ??美味しい~~!」と思わず声をあげてしまいました。
こうして書いていると、若い頃は全くの辛党で甘いものはどちらかというと苦手だった私がパリに来て、すっかり甘いものが好きになったもんだ・・と我ながら、ちょっと信じられない気持ちではありますが、「美味しいものは甘くても辛くても美味しいのだ・・」と開き直りたくなります。
この他にも、ちょっと可愛い小物を扱っているようなお店がピンポイントで入っているし、最近は日本のお菓子なども扱いだした「normal(ノーマル)」という日用品や化粧品などをメインにしたディスカウントショップなども入っています。
駅といえば、単なる通過地点に甘んじてしまう傾向にありますが、最近、私はお買い物をしに、モンパルナス駅に時々、行っています。もっぱら、食べ物ばかりの買い物ですが、ここでしか買えないものが一同に会しているため、ごきげんで通っているのです。
パリ モンパルナス駅 M&S カヌレ ヨーグルトファクトリー
<関連記事>
「モンパルナスにできた新しいコマーシャルセンター Les Ateliers Gaîté とモンパルナス駅のM&Sとカヌレ」
「ブレグジット(Brexit)がもたらす混乱 M&S(マークス&スペンサー)がパリから消えていく」
0 コメント:
コメントを投稿