昨晩、ユーチューブの動画を見ていて、いわゆる「飯テロ」に遭ってしまいました。旅行系の動画だったのですが、アメリカを旅行中に美味しいフライドチキンに出会った!という動画で、久しくフライドチキンというものを食べていなかった私は、夜中に「フライドチキン食べたい!どうしても食べたい!」と、もう私の頭の中はフライドチキンでいっぱいになってしまったのです。
フランスにもKFC(ケンタッキーフライドチキン)はありますが、フランスのケンタッキーは、いつの頃からか、なぜだか、いわゆる日本のケンタッキーにある独特なフレーバーをまとった骨付きのフライドチキンというものが姿を消して、なぜだか、衣ばかりが多い、テンダーという骨なしチキンかウィングとよばれる手羽先部分だけになり、メインはバーガーになってしまいました。
返す返すも本当に残念なことです。
日本には、から揚げや焼き鳥など、比較的、ポピュラーに出回っている鶏肉料理がありますが、フライドチキンはから揚げとはまた別枠なのでしょうか? コンビニなどにホットスナックとして売っている「ななチキ」とか、「ファミチキ」などは、フライドチキン枠に入るのでしょうか?
わかりませんが、いずれにしても、どう考えても日本はバラエティに富んだ食生活が送れて、いいな・・と外から見ると思います。
フランスでは、鶏肉料理の王道を行くものは、多分、「プーレ・ロティ」と呼ばれるローストチキンで、おそらく最もフランス人の食卓にあがる鶏肉料理だと思われます。
いわゆる鶏の丸焼きなのですが、これは、どこのスーパーマーケットにでも売っているし、お肉屋さんには、たいていいくつもの丸鶏が串刺しになってグルグル回っているのを見かけるほど、やっぱりポピュラーなものです。
家庭でも、簡単に塩コショウして、ハーブやオイルなどでマリネしてオーブンに入れておけばよいこの料理は、かなりポピュラーなお料理だと思います。
以前、娘があるスタージュで一緒だった男の子が、けっこう育ちがよく、お金持ちをひけらかすいけ好かない奴がいて、その子がお母さんは料理が得意でママのプーレ・ロティが絶品だと自慢していたと呆れていたことがあって、(「そんなこと自慢すること?そんなもん、料理のうちに入るかよ・・」と娘なりの見解でした・・)なるほど、プーレ・ロティはフランス人のソウルフードのようなものでもあるんだな・・と思った覚えがあります。
フランスにもフライドチキンもないわけではありませんが、圧倒的に存在感は薄く、せいぜいファストフードなどにあるチキンナゲットが冷凍食品などにも進出してきて、学校のキャンティーンなどには登場するようになったくらいです。それとて、ナゲットはナゲット・・フライドチキンではありません。
揚げ物でないだけ、鶏の丸焼きの方が健康的ではありますが、フライドチキンがなぜ、フランスにあんまり浸透しないかは不思議でもあります。しかし、私が思うにこのプーレ・ロティのおかげで、フランスには今一つ、フライドチキンが浸透しないような気もしています。
たとえ、フライドチキンが外国から入ってきたものであっても、同じように外国から入ってきた日本の「SUSHI」は、今やどこのスーパーマーケットにもSUSHIコーナーがあるほど浸透したのに、フライドチキンは、あまり目にすることはありません。
話は逸れましたが、これは、どうにかしてフライドチキンを食べたい!と居てもたってもいられなくなり、ネットで探して、KFCではないフライドチキンのお店を見つけて、あんまり期待はせずにフライドチキンを買いにでかけました。
これが結構、たっぷりしていて、外はサクサク、中はしっとりの大ぶりのフライドチキンで、「探せばあるじゃん!」と大変、満足した次第です。
機会があれば、しばらくしたら、また、美味しいフライドチキンのお店を探してみたいなぁ・・と新しい課題を見つけた気がしています。
とりあえず、今回、発見したフライドチキンのお店、「へっ??」と思うような小さなお店でしたが、結構、美味しかったので、興味のある方はお試しください。
☆Golden Fried Chiken
2 Rue de Patay 75013 Paris
パリ フライドチキン
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