ファストフードの容器については、すでにプラスチックのストローが廃止されたり、プラスチックボトルで提供されていたエビアンなどの水が取り扱われなくなったり、すでに環境問題に適応してきました。
しかし、この適応では飽き足らずに、2023年から1月1日からは、イートインの飲食については、段ボール製のハンバーガーボックスや紙コップによるテーブルサービスが禁止されます。これまで、プラスチックから紙に移行していたのに、ついには、その紙もダメになったのです。
その代わりに、店内での飲食に関しては、ハンバーガーが崩れないように包む紙を除いて、再利用可能な食器や洗える食器のみが利用可能になります。再利用可能な・・というと、ハードルが高そうではありますが、要は普通の食器、食器はそもそも再利用できるのが普通です。
持ち帰り販売にはこの規制は適用されないものの、ファストフード店では、使用後すぐに捨てられてしまうパッケージが年間18万トンも発生しているそうで、これだけでも、相当な量のごみ削減に貢献できるとともに、まずは、大手ファストフードチェーン、バーガーキング、KFC、クイック、マクドナルドに対して課せられるものとなれば、ある意味、人々の意識改革を促すものにもなりえる気がしています。
absolutely *loving* the design of this reusable packaging that's being introduced at mcdonalds france pic.twitter.com/kDSsNS5Xnz
— juan (@juanbuis) November 19, 2022
考えてみれば、普通、レストラン内で食事をすれば、食器は普通のお皿だったり、ガラスのコップだったりするわけで、食事が終われば、それを洗って、また使うのはあたりまえのことなのです。
私はあまりファストフードのお店に行くことはないのですが、フランスに来たばかりの頃は、食べ終わった後の使い捨ての容器を自分では片付けないで帰ってしまう人が多いことに驚いていましたが、最近は、少しはマシになって、自分でゴミを捨てる人が増えた印象があります。
これが使い捨ての容器ではなくなると、どうなるのでしょうか? 再利用可能となれば、持って帰ってしまう人が多いのではないか?と気にもなります。
バーガーキングでは、現在、一部の店舗で新しい再利用(リユース)食器の使用を開始しており、1月1日までにすべての店舗で装備される予定だといいます。 客がゴミ箱に捨てたり、持ち帰ったりするのを防ぐために、バーガーキングではテストレストランで食器にチップを装備したようです。
最初はゴミ箱に捨てたり、持ち帰ってしまうケースが多かったのですが、カウンターに食器を戻すようになってきたそうです。長い間の習慣を変える必要があるのは、お客さんだけではなく、店舗側も再利用となれば、食器を揃えて、それを保管する場所を確保する必要もあり、また、食洗器を置くスペースも必要になります。
テイクアウトに関しては、これまでどおりのパッケージが利用されるために、食器の保管スペースはダブルに必要になることになります。
しかし、返す返すも、店内で食事をするのに使い捨ての容器を使っていたことの方がおかしかっただけで、店内での飲食には再利用可能な食器を使うのは当然のことで、今までおかしなことをしていたのをもとに戻すだけなのにな・・と思うのです。
ファストフード店内飲食 使い捨て食器利用禁止
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