1200万人の登録者を持つフランス第3位の人気ユーチューバーであるノーマン(Norman Thavaud)が、複数の10代の少女や若い女性を巻き込んだ未成年者強姦の容疑でパリ検察庁に身柄を拘束されました。
事の発端は、フランス第1位のユーチューバーSqueezieが「特定のユーチューバーが若い女性登録者の心理的脆弱性につけこんで性行為を強要する不適切行為を行っていること」を非難する内容のツイートをしたことがきっかけで、彼の名前が浮上し始めたことから始まりました。
パリ市警察庁と、そのBPF(家族保護機関)は数カ月前から、複数のシナリオを照合して捜査を開始し、少なくとも6人の被害者から事実確認を行っていたのでした。
2020年夏、ケベック州のファンで事件当時16歳だった少女が、以前にSnapchatで送られてきた性的な内容の写真や動画を操作され、心理的コントロールを受けて、憧れてもいたこのユーチューバーの罠にはまってしまったと、Instagramで告発。
その後、ノーマン絡みの、この少女と同じような体験をした若い女性30人ほどから連絡があったことを発表されています。被害者候補はすでに裁判所から事情聴取を受けており、ほぼ全員がレイプされた可能性があるとみられており、そのうち2人は事件当時、未成年でした。
ノーマン("Norman fait des vidéos ")はフランスのユーチューバーの中でもインターネットとともに成長した第一世代の象徴といわれる存在で、シプリアン、ミスターV、ヒューゴ・トゥ・スールらと同様、日常生活のありふれた出来事をインターネットやYouTubeのコードに適応させたスケッチ・コメディである「ポッドキャスト」のパイオニアでもあります。
10年以上の活動で、彼のチャンネルは約1200万人の登録者と27億回の再生回数を誇るまでに成長しました。
1200万人の登録者を持つ彼は現在35歳、2017年からフランスのモデルでもあり、インフルエンサーでもある女性と交際中で、3歳の女の子がいます。
インターネットの成長とともにトップにのしあがってきた彼が、ネットの威力を知らないわけはないのですが、彼の行状が隠しきれることであると思っていたのでしょうか?
恋愛事情に関しては、かなり寛容なフランスではありますが、レイプや未成年をだまして・・ということになれば、問題は一変します。
とりあえず、彼が拘束されるのは48時間ということですが、その後、彼がどのように釈明し、この告訴状と戦っていくのか、また、このような影響力のある人物が事件を起こした場合にフランス社会はどう対応していくのか?
なりゆきを、今後も、見届けたいと思っています。
日本だったら、このようなスキャンダルがあれば、抹殺されるか、当分の間、活動休止になることは必至ですが、とりあえず、この逮捕を受け、フランスで最も重要なYouTubeチャンネルを制作しているウェブディア(Webediaグループ)は、「ユーチューバーのNorman Thavaudとのコラボレーションを停止する」と発表しています。
以前、マクロン大統領が人気ユーチューバーとコラボ企画をしたことがありましたが、彼じゃなくてよかった・・。
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