ノエルのお休みは、2週間で、学校はまるまる2週間お休みですが、仕事をしている人は、そのうち前半1週間か後半1週間のどちらかだけお休みをとることが多く、その年のカレンダー(何曜日が祝日にあたるか)によって、お休みの取り方が変わることが多いのですが、今日、たまたま、たむろしておしゃべりしていた職場の同僚らしき人たちが、「今年は、2週目にお休みをとる人が多いみたいね・・」と話していました。
今年はクリスマスイブとクリスマス、そして大晦日と元旦が土日にあたり、フランスのカレンダーだと、祝日と重なってしまうために、なんか損した感じになってしまうのです。(フランスには、振替休日というものがありません)
もともと、フランスでは、ノエルと年越しでいえば、どちらかというとノエルの方が大々的で日本でいうお正月のような感じで家族で集まったりするので、年明けのお休みは元旦のみで、今年の元旦は日曜日にあたるために仕事も2日から始まります。
なので、家族に会うための帰省ラッシュは通常は、ノエル前の週末ということになるのですが、その今週末は、またまたSNCF(フランス国鉄)のストライキが予定されているため、大きな混乱が予想されます。
SNCFは、今週末は3本に2本は運航する予定と、まるで大部分が運航するかのごとく、発表していますが、3本に2本は運航するということは、3本に1本は運航しないということで、この週末は本来80万人の人が移動する予定だと見られていますが、少なくとも、そのうちの20万人に影響が及ぶと言われています。
これに加えて、予約がストライキによってキャンセルになった場合は、無料で返金すると、これまた恩着せがましく言っていますが、運航しない分のチケットを払い戻すのは当然のこと、なんなら、迷惑を被った人に補償金も上乗せしてもらいたいくらいです。
ストライキはいつも同じですが、内輪の労働条件や賃上げの要求交渉に第三者の全く関係ない人々を苦しめて人質にとるやり方は、巻き込まれる人々にとってはたまったものではありません。むしろ、ストライキをやっている彼らよりも悪い労働条件や安い賃金で働いている人も少なくないのです。
このストライキのためにチケットがキャンセルになった人々は、代わりのチケットを出発間近の高い金額でとらなければならず、それでも代わりのチケットが取れればまだマシで、ただでさえ混雑時のチケットで便数も減っているとなれば、高くてもなんでも、チケット入手は至難のわざです。
代わりにレンタカーを借りようとしても、すでにかなりが予約済のうえ、このレンタカー料金のうえに、値上がりしているガソリン代までがのっかる形になるわけで、大変な痛手、家族分のクリスマスプレゼントもそろえ、さぁ、もう少しで帰省・・というときに、帰れなくなるかもしれないというストレス満載の状態になります。
もともと、フランス人にとって、バカンスの次にお金を使うのはノエルと言われていますが、ただでさえインフレですべてが高騰しているなか、出費がさらにかさむことになります。
それ以外にも、ノエルといえば・・という食品、フォアグラなどは、今年は昨年と比べて平均で44%も、シャンパンは5.9%が値上げしているとかで、私も先日、スーパーマーケットでフォアグラ祭りが始まったな・・と思って、覗いたら、思わず二度見してしまうような値段で、えっ??こんなに高かったっけ??とびっくりして目が丸くなりました。
どちらにしても、なにかにつけて、以前のようにはいかなくなっている生活。とりあえず、無事に年越しできるだけでもありがたいことです。
SNCFフランス国鉄ストライキ ノエル
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