2025年3月18日火曜日

生きる気力を奪う病院食

  


 ずっと前から予約していた検査のための入院で、病院に一泊しました。今回の検査は、夜間の睡眠時の呼吸状態を検査するもので、何やら頭から顔、腕、足、胴体にいたるまでコードをつけられて、一晩、過ごしました。

 検査自体は、夜間の睡眠時の状態を調べるものなので、当初は夕方に予約を入れておいたのですが、なんとその予約時間が二転三転、15時、14時、13時・・となり昼過ぎには病院へ。

 13時の約束で1時間ほど待たされ、その後に病室に通されてさらに1時間待ち、15時頃には、身体中のコードを接続。

 18時になったら、このコードを本体の機械に繋げてください!と言われて、その日はそのまま放置。心の中では、だったら、17時に来れば、よかったじゃん!と・・。

 まあ、フランスの病院、こんなもんか・・と半ばあきらめの気持ち。部屋は個室だし、トイレもシャワーもついているし、その他はまあまあ快適です。

 夜になって、食事が運ばれてきましたが、特に食事制限などがあるわけではないと思われるのに、あまりの悲惨さにやっぱりガックリ・・。でも、そんなことだろうと、私はおにぎりを家から持参してきていました。

 メニューは、野菜スープにアクラ(魚のすり身を揚げたもの)、じゃがいものピューレ、ポアロのヴィネグレット煮?バゲット、チーズ、ケーキ、そして、なぜかチュッパチャップス。

 そして、その食事は、フランスなのに、悲しいほどにアツアツで、かけてあるラップをとるのも苦労するほどに熱い!」

 しかし、ハッキリ言って、病院で出しているとしたら、「人間から生きる気力を奪おうとしている」としか思えないお味。色も茶色とまではいえないものの、全てが薄いベージュ。

 糖質制限とか、カロリー制限とかいうならともかくも、揚げ物+ケーキにキャンディーつきとは・・特に、極めつけの「チュッパチャップスってなんだよ!」と苦笑するしかない感じ。

 私は、これまでなんだかんだと、検査をしたりもしてきましたが、フランスで入院したのは初めてで、一泊といえども入院したのは、アフリカでの出産の時以来のこと。

 その後、夫や友人が入院したときに、お見舞いに行ったことはあって、病院の食事を見たこともあったと思うのですが、どうにも記憶がほとんどありません。

 ただ、末期がん(直腸ガン)で入院していた友人の病院で「全然、食欲ないのに、ガッツリ肉がでてきてウンザリしている」という話は直接、友人から聞いた記憶があります。

 検査結果は数日中にわかるようですが、とにかく、今回は検査だけだから、1日で済んだけど、本格的に入院となったら、地獄だ・・と思いました。

 夜中にコードが外れて、焦って、看護師さんに電話したら、機械のことは取り付けた人の責任だから、私は触れない・・と言われて、自分で四苦八苦して、つけなおしましたが、これが正解なのかが心許なく、ヘタしたら、またもう一日やり直し?と焦りましたが、朝になって、機械を取り外しに来てくれた看護師さんに聞いてみたら、8時間分のデータがとれているから大丈夫・・とのこと。

 あまり、うるさく病室に入ってこられるのも嫌だけど、フランスお得意の「それは私の仕事じゃない」が病院でも・・。

 まったく検査での入院とはいえ、どっと疲れた一夜でした。


フランスの病院食


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