SNCF(フランス国鉄)のストライキと聞いて、なんだか久しぶりな気がすると思いましたが、ストライキが行われなかったのは、ここ数ヶ月だけのことだそうです。
それくらい、ストライキは頻繁にあること(特にSNCFやRATP(パリ交通公団)等の公共交通機関)なのですが、大概は、多くの人々がバカンスに出かけようとするタイミングで行われることが多いです。
それこそ、ストライキをやるからには、もっともインパクトがあるタイミングを狙うのは、当然といえば、当然なのですが、今回は、4月、5月の週末と祭日ということで、この中には、パック(イースター)のバカンスの期間が入っています。
日本でいえば、ゴールデンウィークの時期ですが、フランスは日本のようには連休とはなりませんが、祭日の多い月でもあり、いわゆるフランス人のいうところのPONT(ポン)をして(橋をかけるという言い方をする)、祭日と週末の間に橋をかけて休みを取って、ちょっとしたプチバカンスにしてしまうというやり方をする人も多く、とかくお休みが多い時期でもあります。
今回、SNCF SUD(南) RAIL 労働組合は、4月17日から6月2日までの春休みの期間と5月の週末、祝日にストライキを行うと警告しています。
彼らの要求は、賃金増額、労働ボーナス(最低100ユーロの増額)、および、「労働時間の尊重」を訴えていますが、彼らの代表によれば、「交渉はすでに開始されており、経営陣にはもう数週間にもわたり、訴え続けているにもかかわらず、彼らは私たちの訴えに耳を傾けず、要求には応じていない」、「我々は、痛いところを強く打つつもりだ!」と戦闘態勢を見せています。
これに対して、経営陣は、比較的、現状では楽観的な態度を見せており、「すべてのストライキの警告が実行されるわけではない」としているものの、実は、今回のストライキの根源は、すでに2022年年末にストライキに動員されていた監査役の集団だそうで、時間を積み重ねている分、問題は根深く、訴えの根強さが感じがします。
どちらにしても、私は、このストライキが嫌で、これまで子どものバカンス期間中にSNCFを利用する旅行というものをほとんどしたことがなく、ただでさえ、値段が高く、混雑し、スケジュールもずらしにくいタイミングでこのストライキに遭遇したら、わざわざ、大金を支払って、疲れに行くようなもの。たとえ、返金してくれるとしても、その手続きなどには、予約よりもずっと手間暇がかかり、戻ってくるまで、嫌な気分がずっと続くことになるのです。
このため、子どもとバカンス期間には、その多くはコロニー(様々なアクティビティの合宿のようなもの)や、そうでなければ、飛行機でヨーロッパの近場の国に行くことが多かったです。
子どものバカンス期間にバカンスに行かなくてもよくなった今は、個人で旅行などを計画する際には、このバカンス期間は極力避けるようにしています。
SNCFストライキ
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