一泊とはいえ、検査入院はなかなか厳しくて、全身にコードをつけられて、眠らなければならないので、ごくごく微かな痛みの中、無理矢理、眠ることになります。そもそも睡眠時の身体の状態を検査するためなので、眠れなくては、意味がないのですが、これで寝ろ!というのは、なかなか厳しいことです。
上の写真は、左手だけですが、こんな感じのコードが全身に繋がっていて、一番、酷かったのは、頭につけられたコード。
当然のことですが、頭には髪の毛が生えていて、その上から無理矢理、紙粘土のようなもので、磁石のようなものをはりつけて、それにコードが繋がっており、その上から、この網網のネットがかぶせられて、最初は、顔も覆われたところで、ストッキングをかぶっているみたいな感じ・・で啞然としていると、「まさか、このままではないわよ!」と看護師さんが得意気に目と鼻と口の部分を唐突にハサミで穴をあけてくれたのには、むしろ、逆にドッキリ!で、この近代にもうちょっと別のやり方はないものか?と思ったものの、こちらには、選択肢なし。
夜中にコードが外れて、慌てて、繋げたことも数回で、当然、熟睡などできるわけなく、その度に慌てて繋ぎなおしたり、繋がらない!と焦って電話したり、それでも、看護師さんは夜中には来てくれなくて、「私の仕事じゃない、私がやるわけにはいかない!、私がやったら、私の責任になってしまう・・」といかにもフランスな回答。「じゃあ、あなたは何のためにいるのですか?」と思いましたが・・。
それでも、なんとか夜が明けて、朝、昨日の看護師さんが来てくれたときには、もうガックリ。頭につけられた紙粘土みたいなの・・きれいにとってくれる薬品でもあるのかと思いきや、磁石みたいな小さな金属とコードを取ると、「あとは、シャンプーで洗えば、とれるからね・・」で終わり。
シャンプーしようにも、こんなにべっとり髪の毛に張り付いた紙粘土みたいなものが張り付いていたら、シャンプーだってできないじゃん!と思ったけど、そんなこと言っても仕方ないので、ガマン・・早く家に帰りたい気持ちが先に立ち、それ以上は、余計なことは言いませんでした。
それでも、8時間のデータは取れているということだったので、最悪の検査のやり直しからは、逃れることができました。
検査の結果は、数日以内に聞けるというので、その予約をまた取って、ガビガビの紙粘土付きの髪のまま帰宅しました。まったく家から近い病院にしておいて、よかったです。
家に帰ると、まず、気持ち悪いので紙粘土付きの髪の毛と格闘、ムリにとれば、髪の毛ごと引きちぎることになるし、1時間近くかかって、髪の毛についた紙粘土を剥がしました。
こういう検査の場合、日本の病院だったら、もっと心遣いしてくれるんだろうな・・そもそも、そんなコードの付け方を髪の毛の上からしないだろうし、したとしても、それを剥がすためのなんらかの手段を用意してくれるんだろうに・・などと、恨みがましく思いました。
相対的に悉く消費者(検査などの場合は消費者とは言わないでしょうが・・)が使いやすいようにとか、少しでも心地よいようにとか、そういう配慮は日本は本当に優れています。
検査から解放されたのは、午前中で、どうにもクサクサした気分を変えたかったので、そのあと、ちょっと泳ぎに行きました。コードに繋がれてほとんど動けなかった一夜(というより、前日午後から翌朝まで)を過ごして、身体をほぐしたかったのです。
しかし、家に戻って、ガックリ疲れが出て、ダウン。いつも色々、検査をするたびに思うのですが、検査ってほんと、身体に毒だな・・と思うのです。
検査
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