2025年3月3日月曜日

久しぶりのフランスのテレビは・・

 


 日本滞在中はテレビは見ない生活を続けていました。実家(といっても現在は娘が生活している家)では、テレビは繋いでいないので見れないし、特に見たいとも思わなかったし、主なニュースは、SNSやYouTubeなどで時々見る程度でした。

 もっとも、フランスにいても、テレビは夜8時からニュースをせいぜい2時間程度見るだけなので、それほど大きな違いはありません。

 現在、絶賛、時差ボケ中で、日本から持ち帰った大量の荷物(ほぼ食糧)を少しずつ整理して片付けながら、長いこと留守して、なんとなく煤けた感じの家の中を掃除したりしながら、ゴロゴロ過ごし、ちょっと横になれば、いつの間にか眠ってしまいます。

 さすがに、忙しく旅行しまくり、東京に戻っても日々、お出かけの毎日の疲れもどっと出ている感じです。

 フランスのニュースは、現在、数日前のトランプ大統領とゼレンスキー大統領の衝撃的な会談決裂の話題で沸騰しています。トランプ氏がアメリカの大統領に当選した時点で、このような流れは想像はついてはいたものの、それが、戦禍中とはいえ、いみじくも一国の大統領をカメラの前であのような感情的な様子で罵倒したことは、彼を支えようとしている欧州をさらに結束させることに繋がったようで、翌日にイギリスに渡ったゼレンスキー大統領が熱烈歓迎を受け、チャールズ国王と固く握手を交わす様子やイギリスに集まっている各国首脳たちと、次々と熱いハグを交わす映像が繰り返し流れています。

 ウクライナが突然とも言える攻撃を受けてから、もう3年が経ち、それ以来、常に表立ってウクライナ支援を進めてきた感じのマクロン大統領も、衝撃のゼレンスキー×トランプ会談の少しまえの対トランプ大統領との会見では、トランプ大統領がウクライナ支援をあくまでもビジネス的な融資のような扱いをしたことに対し、トランプ大統領の発言を制して、彼を手で押さえて、フランス(欧州)は、ウクライナ支援は、あくまでも支援であり、融資、貸付ではないとハッキリと主張したことは、今となれば、あの時点でハッキリさせておかなければならなかったことであったと、あの時点で彼の発言を寸時に訂正できたことは、賢明であったと思われます。

 今後は、一歩間違えば、深刻な事態に発展しかねない状況になっていますが、どちらにしても、アメリカ(トランプ大統領)との会談に関しては、ゼレンスキー大統領にしても、マクロン大統領にしても英語で話をしているわけで、いくら彼らが英語を流暢に話しているとはいえ、言語的にハンディがあることは見逃せないことでもあります。

 このことが、欧州連合といいながら、本来は別々の文化、歴史的背景を持ち、本当の意味での連合は難しいと思われていたヨーロッパの連帯を逆に強める結果になりつつあるという側面もあるようで、フランスのテレビでは、そんなことを喧々囂々と話し合っています。


 日本ではテレビを見なかったし、見る時間もなかったので、今、どんなテレビ番組をやっているのかはわかりませんが、きっと、まったく違う感じなんだろうな・・という気はしています。

 フランスに戻って、夜のテレビのニュースを見ていると、やっぱり、夜のニュースは、見逃せない気がしてくるのは事実。こんなニュースとともに、フランスに戻ってきた・・と実感させられるのでした。


フランスのテレビニュース


<関連記事>

「YouTube等、日本のSNSの広告」

「外圧がなければ動かない日本と昭和」

「チャールズ国王載冠式に熱狂するフランス人 フランス人は英国王室が大好き」

「フランス人のディベートの凄まじさ」

「フランスのCMと日本のCM・テレビコマーシャル」

0 コメント: