2025年3月4日火曜日

久しぶりのバスで・・

  


 長期間、家を留守にするため、家の中の冷蔵庫はほぼ空にしていったので、日本から、山のような食料品を持ち帰ったとはいえ、生鮮食料品はないので、近所にお買物にでかけました。いつもならば、歩く距離でも、時差ボケと旅の疲れにかまけて、バスに乗ってでかけました。

 これで、雨でも降っていたら、まだまだ外出はしなかったかもしれませんが、幸いにもお天気がよかったので、太陽の光を浴びることは、時差ボケ解消にもなるな・・とも思ったのです。

 バス停には、年配の女性二人がベンチに座っていて、そのうちの一人がなにやら、少々、興奮気味に話している様子で、ああ~フランスだわ・・と思いながら、その隣でなんとなく座って、その様子をぼんやりと眺めながら、バスを待っていました。

 すると、その一生懸命話している方の女性が、私に向かって、「ねえ、そうでしょ!」と同意を求めてきたので、まるっきり話を聞いていなかった私は、突然、話をふられるなどおもってもおらず、「えっ??」と一瞬、どう反応してよいやら、目を見開いていたら、その女性は、私の反応など、ほぼ気にせずに、そのまま話を続けようとしたところで、バスがやってきました。

 そうそう、フランス人が興奮して話をしているときには、相手が聞いていようがいまいが、あまり関係なく、ひたすら話し続けるんだった・・と思い出しながら、「あ~フランスに帰ってきたんだな~」と、なんとなくニッコリしたのでした。

 バスの運転手さんには、多くの人が「ボンジュール!」と挨拶をし、降りるときには、降車口から大きな声で「ありがとう!」と言っていく人もいて、しばらく?少し離れていただけなのに、久しぶりのバスに「あ~そうそう・・こんな感じだった・・」と、なんかホッとするような気持ちになりました。

 日本では、なんだか、知らない人に話しかけたり、挨拶したりすることがないことに、行った当初は、なんだか少し寂しいような気がしていたのに、あっという間にそんなことにも慣れて、こんなフランスでの日常を忘れていたんだな・・と思うけれど、きっと娘なら、私は、フランスでも知らない人に話しかけられることはないというだろうな・・などとも思うのです。

 ということは、私がフランスの人は話好きで・・などと思っているのは、フランスでもおばちゃん界隈の話なのかもしれない・・とも、あらためて思うのです。


フランスのバス停のおばちゃんたち


<関連記事>

「パリのバス停はおばちゃんの井戸端会議の場」

「フランスでは知らない人に話しかけられる確率が高い私」

「日本だと知らない人が話しかけてくれないのが寂しい・・」

「海外生活をしていると年齢の自覚が希薄になるかもしれない」

「おしゃべり好きなフランス人とマルシェ」


0 コメント: