2020年7月19日日曜日

拡張しているテラス席でのパリのレストランでのランチ


アントルコット(牛肉)と手前がアニョ(子羊)

 私は、日頃から、友人に会ったりする時も、ゆっくり時間を過ごしたくて、家においでよ!と、自分でお料理を作って、延々と食べて、飲みながら、おしゃべりすることが多くて、(もしくは、友人宅に押しかける・・)あまり外食はしないので、ロックダウンになっても、あまり、外食が恋しいとはなりませんでした。

 しかし、さすがに、これだけ、閉じこもりの生活が続くと、少しは、街の景色を眺めながら、誰かが作ってくれる食事をしたくなり、久々に友人とランチに出かけました。

 彼女は、庶民の私と違って、まことに優雅な暮らしをしていて、パリのマレ地区に、ここにこんな空間があるの??と思うようなアパートに住んでいるので、彼女と会う時は、マレ地区が多く、今回も彼女の馴染みのレストランでのランチになりました。

 マレ地区は、日頃から、デザイナーのアトリエや、アートのショールームのような場所も多く、比較的、お店の入れ替わりが激しいので、今回のコロナ渦によって、特に変わったな〜という感じは、ありませんでした。

 しかし、どこのカフェやレストランも大幅にテラス席を拡張し、自分のお店の前だけでなく道路を挟んで、向こう側の歩道沿いにまで、テラス席を作っているので、通り全体がテラス席のような印象の通りもあったりして、全くの通行止めになっている通りもありました。もともと、この辺りは、細い通りも多く、ピザ屋さんなども、「配達は、自転車でやっています」というお店などもあります。


通りの向こう側までテラス席

 私は、いつもなら、何となく落ち着かないし、人が行き交うテラス席は、あまり好きではないのですが、今は、さすがに店内の席は、やはりちょっと躊躇われて(店内も営業していましたが)テラス席を選びました。

 そのレストランは、普段は、狭い場所に小さめのテーブルと椅子がたくさん並び、かなり密になる店内ですが、(パリのレストランは、こんな感じが多いのです)その小さめのテーブルがそのまま外のテラス席に並べられ、相変わらず小さいテーブルでお皿の置き場がギリギリのテーブルでの食事です。

 お料理は、基本、フレンチですが、アジアティックのテイストが入ったアレンジになっています。私たちは、普段、あまり食べないからと、二人ともお昼から、ガッツリお肉を注文しましたが、メニューには、魚介を使ったブロシェット(串焼き)や、日本風生のまぐろのミルフィーユなんていうものもありました。

 アジアティックのテイストというだけあって、フレンチにしては、比較的、さっぱりとしたソースで、シンプルで何より素材が抜群で、付け合わせの野菜などもフランスにありがちなグニョグニョではなく、程よい茹で加減、私は、滅多に食べない子羊肉を注文しましたが、臭みもなく、あっさりしているわりには、しっかりと肉の味がひきたつように焼かれていて、バジルとガーリッククリームを使ったソースも、決して勝ちすぎておらず、肉にピッタリマッチしていて、しっかり堪能しました。

 その日は、朝、早くからついでに色々と用事を済ませるために歩き回ったこともあり、空腹で、出てきた、白と茶色のバゲットも全部、完食!友人とも久しぶりで、おしゃべりしながら、延々と長いランチタイムを過ごしました。お店の人にも、一番最初に来て、最後までいたわね!と言われてしまいましたが、全く嫌味がなく、楽しそうでだったね!美味しかった!と、笑って、また来るね!と言って、レストランを後にしました。

 狭いパリの中でも、地域によっては、行き交う人が、全く違うのですが、さすがに若い子でもおしゃれで可愛い子が多く、年配の人でも、ちょっと気の利いたおしゃれをしている人などが多いので、街行く人を眺めるながらの食事も楽しいものです。

 コロナ渦で、今まで敬遠していたテラス席が、思いの外、心地よく、開放的で自由でもあり、他のお客さんとも程よく距離が取れていて、まるで、コロナなどなかったように、外で、楽しそうに食事する人々の様子をちょっと離れたところから、心地よい風景のように眺めていました。

 場所にもよりますが、私も今後、テラス席にハマりそうです。

 
食事のあとのカフェに付いてきたのは、チョコレートではなくヌガーでした


<関連>「パリのカフェに見るフランス人の日常の楽しみ方」


<この話に出てくるレストラン>
 ★ Le Petit Marché
       9 Rue de Béarn, 75003 Paris



 

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