EU(欧州連合)7月1日からEU以外の14ヶ国からの渡航制限解除
EU(欧州連合)は、7月1日から、コロナウィルスの感染状況が安全な状況であると判断したアルジェリア、オーストラリア、カナダ、ジョージア、日本、モンテネグロ、モロッコ、ニュージーランド、ルワンダ、セルビア、韓国、タイ、チュニジア、ウルグアイなど14ヶ国からの渡航制限を解除することを発表しました。光栄なことに日本も入れて頂いております。
今回のコロナウィルスのパンデミックでは、アメリカに次いで、甚大な被害者を出したヨーロッパで、渡航制限を解除するのは、ある程度、感染状況も落ち着いてきたところで、7月からのバカンス時期を見込んでの、経済回復のためと考えられます。
しかし、ヨーロッパは、イタリア、ドイツ、フランス、スペインだけでも、今回のコロナウィルスでは10万人以上(102009人・6月30日現在)の死者を出しており、現在でも、一日の新規感染者が(この4ヶ国の合計で)1280人(6月30日)もいるのです。
そんなヨーロッパが同程度に安全が確認された国からの渡航を許可するというのは、何とも上から目線の身勝手な宣言と思えてなりません。しかも、何なら、日本とヨーロッパの感染状況は、同程度ではないし、(一緒にするなという感じ)ヨーロッパの方がよっぽど危険な状況なのです。
これまで、何十年もお世話になってきたフランスには、営業妨害になるようなことを書くのは、心苦しいところもありますが、ヨーロッパへの渡航(特にフランス)はお薦めできません。
フランスは、言わずと知れた観光大国で、例年の観光収入は、国のGDPの10%にも及び、全体の雇用の10%以上の人が観光業に携わっています。ですから、安全と見なされた国からの渡航制限を解き、少しでも海外からの観光客に来て欲しい気持ちは、わかります。
しかし、おそらく日本(彼らが安全と認めた国々)から見たら、おそらく依然として、フランスは、恐ろしいほどの新規感染者を叩き出しているにも関わらず、(ここ数日は、平均500人程度の新規感染者数です)フランス人は、すっかり解除モード満載で、マスクをしている人は、ほとんどおらず、毎週のように数万人単位のデモやら何やらで、大勢の人が三密状態を作り続けている国なのです。
新規感染者が日本で今、500人を超えた状況だったら・・数万人単位のデモが起こったら・・と想像してみてください。間違いなく、大騒ぎでしょう。フランスは、そんな状況にも関わらず、平然とマスクもせずに皆が平然と暮らしている国なのです。
今日、コロナウィルスで亡くなった方の遺族が莫大な金額の病院からの請求書を受け取り、途方に暮れて、弁護士を雇って訴訟を起こすというニュースを見かけました。たしかに、重症化した患者さんには、集中治療室で、多くの機械が取り付けられ、多くのスタッフが昼夜にわたり、治療に当たっている様子を見て、治療費は、一体、いくらくらいかかるのだろうか?と思ったこともありました。
フランスは、比較的、健康保険制度がしっかりしていて、ある程度は、保険がカバーしてくれますが、健康保険でカバーしきれない分だけでも、相当な金額が個人の負担となるわけです。旅行者の場合は、万が一、フランスで感染しても、すぐに発症する可能性は、低いかもしれませんが、たとえ、他の病気にかかったとしても、現在のフランスの病院に入院・・なんてことになったら、大変なことです。
EUが渡航制限を解除したからと言って、すぐにヨーロッパに行こう!と思う人もあまりいないとは、思いますが、当面のところ、ヨーロッパ、特にフランスへの観光は、絶対にお薦めできません。
残念ながら、フランスは、日本とは、民度が違います。
<関連>
「フランスは、やっぱりダメだと、絶望した理由 コロナウィルスは、蔓延し続ける」
https://rikakaigaiseikatsu.blogspot.com/2020/04/blog-post_26.html
0 コメント:
コメントを投稿