2024年9月21日土曜日

日本の新しいパスポートについて これまでに比べて最短でも3倍以上の時間がかかるってなんだよ!

  


 「偽造防止対策を強化した新しいパスポートが来年3月から発行されることになりました。これにあわせて、オンラインによる新規申請も可能にして、利便性を向上させるとしています」こんなふうに、日本のニュースには書いてありました。

 外務省によると、現在のパスポートでは、個人情報を登録したICチップが内蔵された厚いプラスチック製のページと顔写真が掲載されたページが別々になっているのを一体化し、特殊なレーザーで印字することで複写ができず、偽造されにくくなるということです。

 一見、というか、パスポートそのものは、精巧なものになるようですが、海外在住者にとっては、ちょっと信じ難い結果に閉口しています。

 というのも、この日本の新しいパスポートは、全て日本国内で作成されるようになるということで、これまで申請から約1週間で受け取れていたパスポートが最短でも3週間はかかるようになるということで、時代の変化に伴い、時短、便利になるところが、3倍以上の時間がかかるようになるという信じられない事態になります。

 こうなってくるとオンライン申請は必須で、さもないと、書類を一端、大使館に提出して、大使館から日本の外務省に送付、日本の外務省でパスポート作成ののち、また、こちらの大使館に送付・・と往復の時間がかかるわけで、相当な時間になりそうな予感がします。

 これと同じようなことをやっているのが、在外選挙登録で、この在外選挙登録をフランスの日本大使館に申請してから、日本の外務省に送られ、そこから、管轄の市区町村に送られるとかで、在外選挙人証を受け取るまでに、3ヶ月以上かかりました。

 来年の3月以降のことなので、具体的にどのくらい時間がかかるのかは、不明ですが、最短でも3週間というのをどの程度に見積もっていいのか?様子をうかがう必要があります。

 海外生活において、旅行でもしない限り、日常では、あまり必要ないパスポートではありますが、実のところは、日本人として、命綱でもあるパスポートです。フランスの日本大使館からは、来年3月からの申請には、交付までに時間がかかるようになるため、「残存有効期限が1年未満の場合には、早めのパスポート切替申請をご検討ください」とのことで、失効の1年前から検討せよ!とは、気が遠くなる気がしています。

 また、大使館には、いつまでもカード払いではなく現金払いが強いられてきましたが、さすがにオンライン申請でカード払いを登録すれば、オンライン上の支払が可能とのことですが、これまた領事館の場合は当面の間、現金のみとのことで、今どき、支払いにカードが使えない公館なんて、全く信じられない話です。

 まったく、なにもかもがスピーディーになり、便利で簡単になってきている現代社会で、この時代に逆行するような不便になる話。偽造しにくいパスポートにしても、もう少し、なんか別の方法はなかったものなのか?と本当にウンザリしています。


日本の新しいパスポート


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