2023年6月3日土曜日

最後の最後まで不安だったフライト トランサビア航空

  


 私のパスポート紛失騒動で、当初予定していたパリへのフライトを翌日の直行便に変更したために、当初の予定では、ローマ経由のパリ行きのITA(前アリタリア航空)のフライトでしたが、なにせ、バタバタと慌てて時間的にちょうどよい翌日のフライト、しかも直行便を見つけてラッキー!とばかりに時間と値段と直行便というだけで、ロクに航空会社はチェックもせず、また、CDG(シャルルドゴール空港)に着くかORY(オルリー空港)着くかも、よく見ておらず、当日の朝になって予約を確認したら、「あれ?オルリーだったんだ・・」と思ったくらいです。

 正直、私にとって、パリの空港はシャルルドゴールでもオルリーでもどちらでもよいのです。航空会社も直行便なら、グッと時間も短縮されるし、願ったりかなったりだったので、この際、航空会社にこだわることもありませんでした。

 航空会社は正直、いざ飛行機に乗る段になって、「なんか、この飛行機、初めて見るな・・どこの航空会社?」と思ったくらい・・妙なグリーンがシンボルカラーになっていて、そのグリーン地に白抜きの文字で「t」とあります。

 空港から直接、飛行機に乗れる通路が通っているでもなく、かといって、飛行機がとまっている場所までバス移動なわけでもなく、空港の建物から歩きで飛行機まで活き、飛行機にはタラップがついていて、大空のもと、トラップを上っていく、今どき、こんなのあるんだ・・という珍しいスタイルでした。

 CAさんのスカーフやネクタイなども、なかなかインパクトのあるグリーンで、特にネクタイは、こういう色のネクタイ、たま~にイギリス人ならしてるのを見かけたことあるけど・・という感じの強烈なインパクトがあります。




 どうやら、このトランサビア航空フランスという航空会社は、KLMとエアフランスの子会社の格安航空会社の飛行機であったらしく、フランスを中心に運行しているらしい航空会社で私はその存在を初めて知りました。

 たしかに今回、私がドタバタと前日(直前)に取ったラメッツィア→パリの航空券は200ユーロ(約3万円)くらいで、まさに格安・・なるほど、余計なもの飲み物やスナックなどのサービスはないわけではないものの、希望者には全て有料でサービスを受けることはできます。

 まあ、飛行時間は2時間程度なので、別に特にそのようなサービスも必要はなく、私としては航空運賃が安い方がありがたく、機内の座席については、特に他の航空会社の飛行機の座席に比べて狭いわけでもなく、今回、私が乗ったのは、Boaing 737-800という機種で普通のエコノミークラスと大して変わりません。

 しかし、最後の最後まで不安がつきまとったのは、チェックインの際に手荷物(機内持ち込みできるはずのキャリーバッグ)を預けてください!」と言われたことで、ただでさえ、イタリア離発着のフライトはかなりの割合でロストバゲージ、または、スーツケースを壊されるなどの何等かのトラブルにあってきた経験があることから、私の中ではイタリアに行く時には、荷物は絶対に預けず、すべて手荷物にするのが鉄則なのです。

 それを土壇場になって「今日はお客さんが多いから、キャビンに皆の荷物がおさまりきらない可能性が高いから、荷物は機内に持ち込まずに預けてほしい、無料にするし(荷物預かりに関して)、手荷物にすることにして、もしも最後の最後にやっぱり荷物が持ち込みできる場所がないとなった場合、荷物のタグをつけずに預けることになり、ロストバゲージになる可能性があるから、今のうちにさっさと預けた方がいいです」と、まるで脅される感じで、預けざるを得ない感じになりました。

 まさに「聞いてないよ~~」という感じで、もともと荷物は手荷物にするつもりでキャリーバッグには鍵もつけておらず、誰にでも開けることができるキャリーバッグを預けることには、大変、抵抗がありました。

 しかも、もともとイタリアが関わるフライトでは、イタリア人は荷物と人間は必ずしも同じ飛行機に載せなくてもいいと思っているとしか思えなかったケースなどもあり、ロストバゲージになって、到着後のバゲージクレームに行っても、「ちゃんと明日、ホテルに届けますから・・別にいいでしょ!ちゃんと届けるんだから・・」という印象が私にはあるのです。

 そんなことがあって以来、これまで絶対に荷物は預けずに全て機内持ち込みにしていたつもりが、ほぼ無理矢理、荷物を預けさせられるなど、初めてのことでした。

 結局、飛行機に乗ってみると、皆がそういわれて荷物を預けているために、機内の棚にはスペースがたくさんあったのですが、どういうことやら、全くわかりません。

 とにかく、オルリー空港について、無事に私の荷物が同じ飛行機に載せられていて、また、中の荷物が盗難にあっていないかどうか、ちゃんと荷物を受け取ることができるまでは、全然、安心できないのでした。

 果たして、オルリー空港に到着して、荷物を受け取りに行くと、結構、荷物が出てくるまで時間がかかって、気を揉まされることになりましたが、幸いにも荷物は無事でした。

 だからといって、毎回、問題ないとも思えないのですが、まあ、今回は非常手段での帰国であったこともあり、結果的には、上々で、フライトがあまり長距離ではないならば、これで全然OKなのかな?と思ったりもしました。




 イタリアからの飛行は、結構、空の上から見える景色が楽しく、途中、ここは、ナポリ、カプリ島・・などとアナウンスしてくれたり、は~たしかに、地図どおり・・と思うとちょっと、おもしろかったり、フランス上空に入ると、上から眺めるフランスはけっこうきれいに区画ができているんだな・・と思ったり、2時間ほどのフライトは退屈することはありませんでした。


 パリに帰ってくると、久しぶりのオルリー空港は、いつのまにか、かなり立派になっていてびっくりしたり、なんだかきれいなパリの街なみも、いつもなら、「あ~パリってやっぱり美しい」などと思ったりするのに、海や山のないところに帰ってきてしまった妙なもの寂しさを感じもしました。

 とにかく、トロペアでは、トラブルもけっこうあった(個人的な理由によるもの)ものの、お天気もよく、なにより美しすぎる海と何を食べても美味しいイタリアには、また、すぐ行きたい!と、今はホームシックならぬ、イタリアシックになっています。


トランサビア航空


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