2022年6月30日木曜日

夏のベランダ菜園 鳩との戦いの日々

  

風鈴を吊るし、割り箸をたてまくって鳩と戦っている

 

 いつの頃から始めたか、私は、毎年、春先になると、我が家の狭いベランダを利用して、日本の野菜を育てています。春先の春菊やこまつな、水菜にはじまり、しそ、三つ葉、小ネギ、山椒などの薬味類などは、我が家の食卓には欠かせないものです。

 ちょっとした薬味があるだけで、何のことはないお料理が格段にレベルアップします。逆にベランダにちょっと出れば、手に入るこの薬味がなくなってしまったら、どれだけ味気ない食事になってしまうかと思うと、もうこれなしには、いられないほどです。

 狭いベランダゆえ、場所に限りがあるため、フランスの普通のスーパーマーケットで容易に手に入るものではなく、手に入れることが難しい日本の野菜で比較的簡単に育てられるものが中心です。そう・・、我が家のベランダはまるで椅子取りゲームのような感じです。

 中でも、5月に入ってから種まきを始める日本のきゅうりには、かなり力を入れています。

 きゅうりはある程度まで育つと、あとはグングン、目に見えて育っていき、黄色い花も可愛らしくて、夏の暑い時期には、よい日除けがわりにもなります。夏の間はどんどん収穫でき、我が家の狭いベランダでも、夏の間には、200本から300本くらい採れるので、ちょっとバカにできない食糧になるので、こちらも真剣です。

 なにより、大ぶりのフランスのきゅうりとは違って、こりっとした日本のきゅうり独特の食感がそれこそベランダで次から次へとできるので、これはやめられません。 このきゅうりで、もろきゅうや、パンとビールで作った糠床につけてお漬物にしたりできるのは、夏の間のみの、このうえない楽しみなのです。

 しかし、その年によって違うのですが、ある程度まで育つとベランダの手すりにひっかけた狭いプランターに鳩が巣を作ろうとするのが、悩みの種でもあります。もともと、鳥類というものが私は大嫌いで、私は鳩が怖いのです。あのクックーという鳴き声もバタバタと重そうに飛んでいく羽音もすべて気持ち悪くて大嫌い、鳥肌ものなのです。

 ましてや図々しく狭いプランターを踏み荒らし、巣を作ろうとする鳩は憎らしくて仕方ないのですが、この鳩と戦いながら、対策として、いつも、細く切ったアルミホイルを支柱巻き付けて、たなびかせたり、CDを吊るしてみたり、割り箸をプランターの隙間にさしたり、風鈴をとりつけたり、カカシがわりにTシャツをぶらさげておいたりして、鳩避けをしています。

 たいていは、ここまですれば、鳩は諦めて、退散していくのですが、今年は、5月から始まった猛暑できゅうりも異様に早く育ち始め、また、鳩も暑さを凌ぐ場所が欲しいのか、鳩の襲来もいつもよりも時期が早く、また、今年は異様にしつこく、ここ数日、毎日、朝起きてベランダに出ると、きゅうりのプランターには鳩がいて、大きな音をたてて追い払い、朝方からせっせと巣作りのために運んできた小枝や草などが積んであるのをウンザリしながら、片付ける毎日が続いています。

 それまで順調に育っていたはずのきゅうりが鳩のために、枯れ始めている苗さえもあり、余計に腹立たしくてたまらないのです。

 毎日やってくるのが同じ鳩なのかどうかわかりませんが、なぜ、我が家を選んで、せっせと運んでいる小枝を毎日のように取り払われても諦めずに毎日やってくるのかわかりませんが、こうなったら、鳩との根気比べで、毎日のようにプランターにたてる割り箸を増やし、鳩と戦っているのです。

 我が家には、猫がいるので、猫の助けも借りたいところなのですが、仮に、猫が鳩退治をしてくれたとしても、それはそれで恐ろしいことなので、猫の手を借りることもできず、ここ数日、午前中は鳩との格闘の日々です。

 なぜだか、午後になると鳩も諦めてくれるので、午後の時間は静かに過ごすことができるのですが、午前中は戦々恐々としながら、ベランダを覗いては、鳩にビクビクする日々です。こんな鳩相手に一人で戦々恐々としているのはバカらしいと思いつつも、どうにも鳩は耐えられないのです。

 これは!という鳩除け対策をご存じの方がいらしたら、ご教授頂ければ幸いです。


パリの鳩被害


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