一時は落ち着いていたコロナウィルス感染が再びヨーロッパで増加しています。残念ながら、フランスはこのヨーロッパの感染再拡大の先頭を切っているようです。
2020年の3月以来、何度となく感染の波を繰り返してきたので、もうこれが何回目の波になるのかわからなくなっていたら、感染増加とともに、また世間が騒ぎ始めたので、フランスの今回の波はどうやら第7波なのだそうです。
特に公共交通機関でのマスク着用義務化が撤廃されて、急速に消え始めたのは、マスクだけではなく、街中、いたるところに設置されていたはずのアルコールジェルやソーシャルディスタンスです。
マスクが外れ、これまで皆が控えていたビズー(頬と頬を合わせるフランス人の挨拶習慣)も復活しています。
現在のところ、1日の感染者数は、8万人〜9万人程度で、10万人に到達する日はそう遠い日ではなさそうです。ここ1週間の増加率は41%になっています。幸いなことに、現在のところ、集中治療室に入院中の重症患者数は、869人でさほど増加していません。(とはいえ、こちらも確実に増加はしており、1週間で19%増)
フランス全体のワクチン接種率はトータルで80%程度で、ワクチンのおかげで感染者が増加しても、感染者の増加ほどには、重症患者が増えていないのだとは思いますが、今後、多くの人のワクチンの効果が消え始めた頃にまた、危機的な状況に陥る可能性があります。
私は、どうやら心疾患があるためにリスクの高い人の分類に入っているらしく、5月初旬に、すでに2回目のブースター接種のおすすめがメールで送られてきているのですが、正直、どうしようか迷っています。
このまま、コロナウィルスのためのワクチン接種をし続けるのは抵抗があるのですが、しかし、こう感染が再び、拡大してくると、リスクが高いとされている身?としては、少々不安でもあります。
そんなわけで2回目のブースター接種(4回目のワクチン接種)について、調べてみると、これが必要な場合とそうでない場合があることがわかりました。とりあえず、現在は、60歳以上(特に80歳以上)の高齢者、あるいはリスクが高いとされている人々で、ブースター接種から6ヶ月経過している場合は追加のワクチン接種が強く推奨されるということですが、強制ではありません。
ただし、最初のブースター接種から3ヶ月以上経ってから感染したことがある場合は、2回目のブースター接種は必要なく、最初のブースターから3ヶ月以内に感染した場合は、2回目のブースターが必要で、感染後6ヶ月以上経過してから2回目のブースター接種を受ける必要があります。
私の場合、ブースター接種を受けたのは、昨年末の12月の半ばのことで、それから今まで数回しか検査はしていませんが、いずれも陰性、おそらく感染はしていないと思います。ワクチンの効果が減少し始めるのは3ヶ月後以降で、6ヶ月後にはした方がよいとなると、そろそろワクチン接種をした方がよいということになります。
5月の段階までは、感染状況がそれほど悪化していなかったために、少し様子を見てからにしようと思っていたのですが、どうやら、またそろそろ真剣に考えなければいけないと思い始めました。
現在のフランスの様子を見る限り、これからバカンスシーズンに突入することも考えれば、今後、しばらくの間は感染が減少する理由はなに一つ見当たりません。昨年の夏に比べれば、ワクチン接種は進んだものの、昨年はあったヘルスパス(ワクチンパス)のチェックもマスクもありません。
このまま感染増加を続けて、気温の下がる頃、また、多くの人のワクチンの有効性が低下する時期が重なって、秋から冬にかけては、さらに酷い状況になることが考えられます。
HAS(フランス高等保健機構)やフランスワクチン戦略会議でも、今後の感染状況の変化にもよるが、現在は高齢者のみに推奨されている2回目のブースター接種が秋には国民全体に拡大される可能性が高いとしています。
また、もう一つの可能性として、現在、製造販売承認手続き中の変異種に有効な、新しい混合ワクチンが秋には利用できるようになると言われています。秋まで待って、その新しい変異種にも有効なワクチン接種を受けるか、悩ましいところです。
私の場合はおそらく、2回目のブースター接種を受けると思いますが、それをいつにするのかを検討中です。せこい話ですが、また次の次のワクチンが必要な場合、少しでもそれが先伸ばしになって回数が減ってくれればなどと思っているわけです。
先日、友人が、もう2回目のブースター接種を済ませたという話を聞いて、ようやく重たい腰をあげようとしています。
最も早く2回目のブースター接種(4回目の接種)を開始したイスラエルの保健省のデータによると、4回目の投与で入院のリスクが4分の1になることがわかっています。
2回目のブースター接種 4回目のワクチン接種
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