2022年5月12日木曜日

公共交通機関でのマスク義務化も解除へ フランスのコロナウィルスに対する規制撤廃

  


 すでに、公共交通機関利用の際以外は、屋内、屋外もマスク着用義務は撤廃になっていましたが、来週から、フランスはその公共交通機関でのマスク着用義務も撤廃になることになりました。

 メトロ、バス、電車、飛行機、タクシーなど全ての公共交通機関がこれに該当します。

 パリの街の中の様子などを見ていると、もうほぼほぼコロナ前の日常とほとんど変わりないくらい、日常生活に戻っており、それでも、これまでは、よくもこの人々がルールを守ってるな・・と逆に感心するほどに、メトロやバスの中では、ほぼほぼ全ての人がマスクを着用していました。

 やはり罰金135ユーロの威力は恐るべしです。

 ここのところ、フランスの感染状況は、かなり減少してきており、ここ一週間の1日の感染者数の平均は3万7千人程度にまで下がってきており、それにつれて、集中治療室の患者数も確実に減少してきています。

 オリヴィエ・ヴェラン保健相は、「パンデミックは終わっていないが、流行状況は改善しており、日々の新規患者数は減少しており、マスク着用義務を維持することはもはや適切ではないと考える」「しかし、ウィルスの感染は無くなったわけではないため、高齢者や持病のある人に対しては引き続きマスク着用を推奨する」と発表しました。

 また、公共交通機関でのマスク着用義務解除後も、高齢者施設や医療施設へのアクセスにはマスク着用が義務付けられたままで、一部の制限は維持されます。また感染者(陽性だった場合)には少なくとも1週間の隔離が課されます。

 医療施設では、現在、ワクチン未接種の医療従事者は働くことはできませんが、これらの人々に対しても、すぐには復職できないが、政府は彼らの状況を考慮するとして、近々、保健衛生局の意見を求める意向を明らかにしました。

 保健相は重ねて、秋に新しいワクチン接種キャンペーンを行う可能性についても言及しましたが、詳細は明らかにせず、すべては新種の出現と、その危険性や既存ワクチンに対する耐性プロファイルの多寡に依存すると説明しています。

 実は私のところにも「2回目のブースター接種(4回目のワクチン接種)のお知らせ」という通知が届いています。私には、心臓疾患があるために届いていると思われますが、強制ではないけど、2回目のブースター接種をしませんか? 希望すればできますよ・・くらいの緩い感じのものなので、「そんなに何回もしても大丈夫なのだろうか?」という不安も少々あり、現在の感染状況を見る限り、自分で感染対策をきっちりしていれば、今のところはいいかな・・と保留しています。

 折りしも、今週、来週とパリはもう夏のような暑さで、マスクがなかなか苦しくなっている気候。この公共交通機関でのマスク義務化解除のニュースを受けてのインタビューを見ていると、「いやいや、まだまだ、マスクは外さない・・」などと答えている人もいるにはいるのですが、フランス人の気質から考えるとこれで、マスクは一気に消えていくことは明白です。

 先日も買い物に行ったら、マスクをしている人に、「おまえ、いつまでマスクしてるんだ!」と、いちゃもんをつけている人を見かけたばかり・・私自身は、まだまだ怖くて、当分、マスクはし続けるつもりですが、たとえ、気をつけたいと思っても、マスクなんかやめろ!と言われかねないのも少々心配です。

 この公共交通機関には、飛行機も含まれており、先日、日本に一時帰国した際に、長距離フライトでマスクをし続けているのが、けっこう苦しかったことを思い出します。

 この飛行機内でのマスク着用義務撤廃も、国際便となると、また物議を醸しそうで、例えば、フランスから日本に行く場合、相変わらず、迂回便とはいえ、やっと直行便も少しずつ復活し始めたものの、エアフランスで行けば、マスク着用義務はなく、JALかANAだとマスク着用は義務のままであると思われます。

 日本人なら、おとなしくマスクをしていそうな気もしますが、6月には入国制限を緩和すると言っている日本が、外国人観光客も受け入れ始めるとなると、結構、あがらう人もいそうです。

 しかし、フランス側は、国際便については、「最終的には航空会社の判断」としています。

 日本側にとっては、やれやれ、ようやく鎖国が緩和・・と思ったら、また新たに出現しそうな機内でのマスク着用問題・・日本は日本で毅然とするところは、毅然と日本のやり方を通しつつも、こんなことで怯まずに、日本の鎖国は一刻も早く解除してほしいと願っています。


公共交通機関マスク着用義務解除


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