2022年5月3日火曜日

パリに日本人観光客が戻る日は遠い 燃油サーチャージ大幅値上げ

 


 2020年のパンデミック以来、飛行機も飛ばなくなって、ロックダウンの中、家の窓から空を見上げて、「いつもなら、飛行機雲の1つや2つは見えていたのに・・」と思っていました。あの時は、飛行機ではなく、時折、大型のヘリコブターのようなものが見えて、「ああ〜また誰かが地方の病院に移送されているんだな・・」などと思ったものです。

 ついこの間、天気のよい日の青空に、飛行機雲がいくつも重なっているのを見て、飛行機もずいぶん、増えたんだなぁ〜と感慨深い思いがしました。

 そんな中、5月に入って、どうやらパリー羽田の直行便が再開されるというニュースを聞いて、ちょっと嬉しくなりました。しかも、迂回便とはいえ、ルートが変更されて、私が3月に日本に行った時(あの時は直行便はなくロンドン経由でしたが・・)と比べると飛行時間が短縮され、パリ→羽田便は13時間45分(通常は12時間程度)、羽田→パリ便は15時間15分になったようです。

 しかし、喜んだのも束の間、今度は6月から燃油サーチャージが大幅値上げされるとのこと。JALの場合は片道36,800円、往復だと73,600円もかかることになります。ざっと1.8倍の値上げです。これは、あくまでも燃油サーチャージだけの値段なので、航空運賃にこれがのっかることになるのです。これは大変なことです。家族で旅行など、そうそう簡単にできるものではありません。

 JALは、この値上げをとりあえず6月、7月のものとしており、8月以降についての燃油サーチャージについては、未発表で2ヶ月間の石油市況平均が1バレルあたり6,000円を下回った場合は、8月以降は、この大幅な値上げを適用しないとしていますが、これはほぼ不可能なこと。今後当面は、値上がりすることはあっても値下げになることはあり得ない感じです。

 私としては、4月にフランスに戻ったばかりなので、当分、日本はいいかな・・とは思っていますが、長期的にこの値段が定着してしまうとなると大問題です。

 このところ、パリの街中を歩いていると、ずいぶん観光客が戻ってきたな・・と思うのですが、アジアからの観光客は少なく、ヨーロッパ周辺の観光客か、アメリカ人です。パリの観光客の多くを占めるのはアジア系の人々、これらの人々が観光客として戻らないことは、依然として大打撃です。(そして、皮肉なことにパリへの観光客には、ロシア人もけっこう多いのです。)

 特に日本からの観光客が戻らないのは、フランス入国は日本からなら、ほとんど問題もないのですが(私が入国した時にも、ノーチェックだった)、日本に帰る時には、72時間前の陰性証明書や日本入国時に提示しなければならない書類(今は少し簡素化されて、事前に「ファストトラック」というシステムができて、到着予定時間の6時間前までに「My SOS」というアプリをダウンロードして事前申請を行えば検疫手続きの一部を事前に済ますことができるようになったらしい)や空港での検査が待っています。

 ただでさえ、お休みがとりにくい日本で、もしも、入国時に陽性になれば、さらにしばらく自粛状態になってしまいます。

 日本から海外旅行に行く場合は、日本に帰国し、再入国する際には、どこに行ったにしろ、最低でも、ほぼ同じことが必要なので、パリに限ったことではありませんが・・。

 しかも、ただでさえ遠いヨーロッパ、いくら直行便が復活したとはいえ、迂回便でいつもよりも長い移動時間が必要です。

 その上、考えてみれば、ロシアからのミサイルがパリまで約3分20秒などと脅されている国にだれがわざわざ旅行に行くでしょうか? まさかとは思いますが、ここ数ヶ月間で、「まさか!」と思っていたことを次々とやっているプーチンが自暴自棄なことをやらかす可能性はゼロではありません。

 私は別にパリ旅行のネガティブキャンペーンをやっているわけではありませんが、あらためて考えてみれば、日本人観光客がわざわざ旅行先としてパリは選ばないだろうな・・友達にも気軽に「パリに遊びに来て!」などとは言えないな・・とちょっとガッカリしているのです。

 我が家の近くにあるホテルも、シーズンによっては日本人観光客がいたりしたのに、日本人どころか、お客さんが戻らず、空室だらけのようで、夜にも客室の灯りがつきません。

 世界一の観光大国と言われるフランス・パリも平和な日常を取り戻したようにに見えても観光客が戻らなければ、本格始動とはなりません。

 また、飛行機でさえも、本格的に直行便が再開するには、パンデミックまではほぼフランス人で満席であったほどに日本はフランス人にも人気の旅行先となっていたのに、日本が外国人観光客(一部の国をのぞいて)を受け入れないために毎日運行には戻らないでしょう。

 戦争も一向に解決の糸口も見えないまま、パンデミックもおさまらず、今年こそは・・と思い続けてもう2年以上。最近は、もう今年こそとは思わずに、パリオリンピックの2024年には、元にもどっているかな?と思うようになっています。


燃油サーチャージ値上げ


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