私が3回目のワクチン接種の予約をしたのは、11月11日のことでした。
ちょうどフランスの感染者数がグングン上昇を始めて、1万人を超えた頃だったのですが、その時は、フランスでは、ブースター接種は、2回目のワクチン接種から6ヶ月後とされていたので、2回目のワクチン接種をしたのが6月5日だった私は、自ずと12月6日以降ということになるため、その近辺で空いているところを探して予約していました。
その頃には、65歳以上の高齢者のヘルスパスが3回目のワクチン接種をしないとこれまでのものが無効になるという発表がされていたのですが、・・ということは、その後は、全ての年齢の人も3回目のワクチン接種をしないと無効になるということは、当然のこと。
時の流れとともにワクチンの有効性が弱まるのは、何も高齢者だけではないので、同じようにワクチン接種を重ねてヘルスパスも更新していかなければ、ヘルスパスの意味がなくなってしまいます。
案の定、11月末になって、全世代に対して、2回目のワクチン接種から7ヶ月以上経過した場合は、来年の1月中旬には、これまでのヘルスパスは無効になることが発表されました。
そして、何よりも、1日の新規感染者数が1万人を超えてからは、感染者数の上昇の仕方も加速度的に進み、週ごとに1万人増えていく感じで、とうとう昨日は、6万人超え。感染者が増加すれば、感染するリスクも高まるわけで、何よりも私は感染することが恐怖でした。
私が3回目のワクチン接種の予約を入れて、しばらくして、あまりの感染の増加に3回目のワクチン接種は、5ヶ月後からできることになりましたが、時すでに遅しで、私が予約していた日にち以前の予約はもうすでにいっぱいで、前倒しにすることはできませんでした。
おそらくワクチンの有効性が薄れているであろう身でウィルスに怯えながら生活するのは、もう懲り懲りで、私は心臓疾患があり、リスクが高い人に分類されているため、おそらく、もし、感染した場合のリスクは、本当に大きいのだろうけど、食事にだって行きたいし、友人にだって会いたいし・・ワクチンでもなんでも頼れるものには、なんでも頼りたい・・もうそんな気持ちになっていたのです。
2回目のワクチン接種から有効性が薄れると言われている6ヶ月間の最後の1ヶ月は、ちょうど、フランスの感染も急拡大していくタイミングで、私は本当にできるだけ出かけずに、おとなしく、おとなしく過ごしていました。
いつもはしないインフルエンザのワクチン接種までして、久しぶりのインフルエンザの予防接種に軽く熱を出したりもしました。
前回2回のワクチン接種はかかりつけのお医者さんでやってもらったのですが、今回はDoctolib(ドクトリブ)というアプリを使って、予約の空きを探したために、バスで15分ほど先の薬局でした。
それはごくごく普通の薬局で、もっと立て込んでいるのかと思いきや、薬局には誰もおらず、予約した時間よりも早く着いてしまった私は、「ちょっと予約した時間より早いけど・・」と言うと、すぐに受け付けてもらうことができ、「薬に対するアレルギーはありますか?」とか、「これまでにコロナに感染したことはありましたか?」などの簡単な問診に答え、健康保険証のカードを渡すと、別室に通され、あっという間にワクチン接種は終了。
その場で、数分で、3回目のワクチン接種の証明書、QRコードをもらって、難なく、3回目のワクチン接種は終了しました。
これまで2回のワクチン接種でもそうでしたが、ほぼ、何も感じず、ほんとにやってくれたの?と思うほどの速さと何の感覚もありませんでしたが、証明書のQRコードをもらって、記載されていることが間違いないか確認し、ほんの10分ほどで薬局を後にしました。
ず〜っと、まだかまだかと待っていたワクチン接種、私は、正直、これまで、今回ほどワクチン接種というものを心待ちにしたことはありませんでした。
ワクチンが身体に浸透するまでに2週間ほどかかると聞いていますが、薬局からの帰り道、私はすでにもう、あ〜あそこにあれを食べに行きたい!とか、あそこにも買い物に行きたいとか、友達にも会いたい!とか、色々と考えていました。
ワクチン接種から6時間ほど経った時点で、若干、腕が痛くなりましたが、(これは前回と同じ)その他は1日経過した現在も、特に副反応らしき兆候はありません。
なんとなく、ちょっとだけ安心したところで、3回目のワクチン接種直後に感染したという人の話を聞き、ガックリ。すでにワクチン接種をした時点で感染していたのか、それともワクチンが効き始める前に感染してしまったのか? しかも、ワクチン接種後に体調が悪化したのをワクチンの副反応だと思って、ひたすら耐えているうちに悪化してしまったとのこと。
いずれにせよ、やはり、ワクチンとて、100%安心できるわけではないということを再確認させられました。
家に帰って、QRコードを携帯のヘルスパスに読み込むと、画面には、花吹雪が舞いました。
3回目のワクチン接種のヘルスパスにこんな遊び心を盛り込んでくれるところは、フランスらしいところかな?と思いました。
ひとまず、大仕事を終えた気分のところに、夜のニュースでは、さっそく科学技術審議会の会長が、「場合によっては、4回目のブースター接種が必要になるかもしれない」という話をしており、思わず指折り数えて、次は、5月?と気が重くなるのでした。
フランス新規感染者数6万人突破 ブースター接種
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