2021年12月1日水曜日

フランス1日の新規感染者数4万7千人突破 

  


 フランスの1日の新規感染者数が47,177人に達し、今年4月以来の数字を記録しています。

 2021年4月(保健大臣)以来の記録となりました。

 フランスでの1日の新規感染者数が1万人のしきい値を超えたのは11月9日、それ以降、17日に2万人を超え、23日に3万人を超え、約1週間毎に1万人増えていく・・と思っていたら、30日には一気に4万7千人(47,177人)に跳ね上がりました。

 こういうのが指数関数的に跳ね上がるということなのか?と、ちょっと呆然としています。

 オリヴィエ・ヴェラン保健相は、「この一週間の平均感染者数は、3万を超えており、このダイナミクスを1週間あたりの感染者数+60%の増加と換算すると、週末までに第3波のピーク時(4月の初めに5万3千人突破)よりも高くなる可能性がある」と語っています。

 さらに遡れば、パンデミック以来、1日の新規感染者数の記録は昨年の11月2日の7万人です。

 この1日の新規感染者数が跳ね上がったタイミングで、コロナウィルウスのために入院している患者数が1日で389人も増加し、1万人を突破(10,249人)、集中治療室にいる患者数も1,824人(前日から75人増)に達しています。

 とはいえ、この新規感染者数と集中治療室の患者数の対比を見れば、4月の第3波のピーク時の集中治療室の患者数は6,000人近くまでに達していたので、現段階では、重症化している患者数は3分の1以下に抑えられていることを考えれば、確かに、ワクチン接種やヘルスパスの効果であると言えます。

 しかし、ワクチン接種の拡大とヘルスパスの起用で、ある程度、感染率が抑えられつつあった状況からは、一変してしまっています。フランス政府は、この対策として、とにかくブースター接種を含めたワクチン接種の拡大の必要性を呼びかけています。

 現在、フランスでは、9月からブースター接種を開始していますが、2回のワクチン接種は、ようやく75%を超えた状態、依然として4人に1人はワクチン未接種の状態です。加えて、2回のワクチン接種を済ませた人でも、有効性が落ち始め、ブースター接種を急ぐ必要のある人が10%程度、加えて、これまでワクチン接種、ヘルスパスにより、あまりに無防備と思われる日常を取り戻した気の緩みが現在のフランスの感染急増に繋がっていると思います。

 そして、これまでワクチン接種をほぼ、してこなかった11歳以下の子供の学校での感染からの感染拡大も注目されている事項ではあります。

 ファイザー社は9月末の段階で、すでにワクチンが非常に効果的であり、5〜11歳の子供にも十分に耐えられることを保証していますが、この年代の子供たちの親の60%以上は子供のワクチン接種に反対しています。

 子供へのワクチン接種に対する安全性を測りきれない不安とジレンマから、子供のワクチン接種による集団的利益を求めることに対して疑問を捨てきれないのです。小さい子供を持つ親の不安な気持ちは、察するに余り有るところです。

 現段階では、フランスは11歳以下の子供へのワクチン接種については、まず、「リスクの高い既往症のある子供に対して優先的に行うことを推奨する」という段階に留まっています。

 デルタ株よりも伝染性が高く、ワクチンの有効性も疑問視されている新たなオミクロン株は、現在のところ、フランスで確認されているオミクロン感染の症例はレユニオン島だけですが、周囲のヨーロッパ諸国の状況からもフランス本土で症例が確認されるのは時間の問題。

 それでも現在、フランスで蔓延しているのは、デルタ株が圧倒的に主流ゆえ、やはり、これ以上の感染拡大による被害を抑えるためにできることは、ワクチン接種を着々とすすめていくこととマスクや手洗い、うがい、ソーシャルディスタンスなどの基本的な感染対策を着実にこなしていく以外にはありません。

 あっという間にもう12月。どうやらこのパンデミックが年を越すことは、確実なようです。


フランス感染急拡大


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