2021年11月5日金曜日

ヨーロッパが再び感染の震源地になる 2月までにさらに50万人の犠牲者が出る恐れ

   


 WHO(世界保健機構)は、東ヨーロッパとドイツでの深刻な感染の拡大状況に象徴される、現在ヨーロッパ大陸で記録されているコロナウィルスの急激な感染率の上昇に、警鐘を鳴らし、ヨーロッパ地域の53カ国における現在の感染率は、大きな懸念事項であり、このままでは、この冬2月までに、ヨーロッパで、さらに50万人を超える犠牲者が出る可能性があると発表しています。

 WHOは、この状況のの緊急性について、さらに言及し、コロナウィルスの症例と死亡者総数は、世界で2ヶ月ぶりに増加している状況で、これは、世界の他の地域で記録されている減少を上回るヨーロッパで急激な増加によるものと説明しています。

 ヨーロッパでは、1日あたりの新規感染者数は、ほぼ6週間連続で増加しており、1日あたりの新規死亡者数は7週間強連続で増加。毎日、約25万人の新規感染者と3,600人ほどの死亡者を出しています。

 ヨーロッパでのこの増加は、主に東欧における被害の拡大によるもので、特にロシアでは、公式の統計によれば、10月20日以降、毎日平均1,000人以上がコロナウィルスにより死亡しています。(過去7日間で8,162人が死亡)

 しかも、この数は多分に過小評価されている可能性が大きく、公式発表と国家統計庁の数字が異なっています。

 重ねて、さらに憂慮されるのは、ドイツがパンデミックが始まって以来の最も深刻な感染拡大の局面を迎えていると言われ、先日のドイツの新規感染者数は35,000人を突破、2020年12月の過去最高値(33,777人)を上回りました。

 それにつれて、集中治療室の患者数も2,000人を超え、1日あたり180人前後の人が死亡しています。これまで、第一波の感染爆発が起こって以来、ヨーロッパの中でも常に優等生であり、医療崩壊を起こすこともなく、幾度となく、フランスもドイツに助けられてきた状況であったにもかかわらず、今回ばかりは感染者数も集中治療室の患者数も死亡者数もフランスを大きく上回っている状況です。

 現在のヨーロッパでの急激な感染悪化は、ワクチン未接種の人々が襲われている大規模な波となっています。

 そこでワクチン接種率をあらためて、見てみると、フランスは、86.9%と思っていたものが、これは少なくとも1回のワクチン接種が済んだ割合で、2回のワクチン接種率となると68.2%までに下がり、同様にドイツも66.8%、イギリス68.1%と、少なくとも30%以上の人々がワクチン接種が完全には終わっていない状況です。

 そこへ行くと、ワクチン接種の開始が遅れたはずだった日本は73.3%と、すでにヨーロッパのワクチン接種率を上回っているところは、さすが日本!と感心してしまいます。

 世界で最も早く、ワクチン接種を開始したイギリスでさえ、現在では日本を下回っているのです。

 フランスもそれからほんの少し遅れてワクチン接種を開始しましたが、それから今までの間、そろそろ1年が経とうとしているのに、未だワクチン接種をしていない人というのは、それは、もう頑としてワクチン接種は受けないと決めている人々であるということです。

 フランスはヘルスパスの制度を起用したりして、なんとか国民をワクチン接種に向かわせる政策をとりながら、やっとワクチン接種率もここまで上昇したのです。

 結局、オリンピックまで開催したにもかかわらず、日本は、決してヨーロッパのような悲惨な状況に陥ることなく、政府も強行な規制(フランスのような罰金付きの規則等)を取ることもなく、ワクチン接種もグングン進み、感染者数が拡大した時期もあったとはいえ、ヨーロッパとは比較にはならない数字です。

 これまで何度となく、書いてきましたが、やはり、日本人の衛生観念、真面目さ、モラルの高さ、周囲を思いやる気持ちは、世界的にも奇跡的とも言えるほどのレベルであり、やはりスゴいのだということを感じるのは、パンデミックが始まって以来、何度目でしょうか?

 今回もまた、「う〜ん!さすが日本だ!」と思い知らされました。

 以前、問題発言の多い日本の政治家の方が「オタクらとは民度が違うんだ!」と発言したことが話題になっていたこともありますが、まさに「民度が違う」のは事実なのです。

 フランスもドイツほどではないにせよ、1ヶ月ほど前までは、1日の新規感染者数は5,000人前後を保ってきたものが、ここ1〜2週間の間に6,000、7,000、そしてついには1万人を突破し、あれよあれよという間に感染者数は増加しています。

 そのうち、ワクチン2回接種した人々も、早くワクチン接種を開始した分だけ、早くにワクチンの効果が薄れていきます。

 今回のヨーロッパの感染拡大の震源地の一つとなっているロシアでは、ワクチン接種率は33.5%と異常な低さです。

 ロシアのワクチンの有効性は別として?自国でワクチンを開発しているにもかかわらず、このワクチン接種率の低さは不思議なことです。

 国境があるとはいえ、地続きであるヨーロッパの国々は、一度感染拡大が起これば、ウィルスには国境がなく、大変、恐ろしいところです。

 これから年末にかけて、寒さは厳しくなり、またひと騒動起こりそうなフランス人にとっての第2のメインイベント(第1はバカンス)の時期がやってきます。パンデミックから2年目にして、ヨーロッパは、再び不安な年末を迎えようとしています。


ヨーロッパ感染再拡大


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