2021年11月16日火曜日

フランス国旗の色が変えられた理由

   


 青、白、赤のトリコロールカラーはフランスのシンボルでもあり、当然、フランスの国旗もこのトリコロールカラーで彩られています。

 祝祭日はもちろんのこと、このトリコロールの国旗は、パリの街中でもよく見かけるもので、あまり多くの派手な色合いが使われていないパリのシックな街並みや歴史ある建築物には上手く調和し、またアクセントとして映える国旗でもあります。

 マクロン大統領をはじめとする政治家が国民に向けて演説をする際などには、必ずこの国旗が側に掲げられています。

 そのフランス国旗の色が実は1年前から変えられていたことが、今、フランスでは話題になっています。

 マクロン大統領はこの色の変更を公表しなかったことから、ほとんどの人が気付かずに1年以上も過ごしてきたのです。

 1年前まで使われていたフランス国旗の色は1976年に、当時の大統領ヴァレリー・ジスカール・デスタン大統領によって、それまで使われていたブルーと赤よりもより明るいブルーと赤に変更されたもので、マクロン大統領は、昨年の7月14日(パリ祭・革命記念日)から、以前に使われていたダークブルーの青に戻しました。

  

現在、公式に使われているフランス国旗

 現在トリコロールに使われている青は、フランス海軍で使用されている青であり、1794年の条約で選択されたものです。

 この色の変化は非常に僅かなものですが、フランス革命のシンボルと再接続するものであると説明する者もいます。

 マクロン大統領の真意はわかりませんが、この僅かな色の変更は、マクロン大統領が舞台美術家のArnaud Jolens(アルノー・ジョレンス)の助言に基づいて決定したと言われています。

 現在では、エリゼ宮をはじめとする国会、内務省などの国の公式の建物に掲げられているものは、このダークブルーを使用した国旗に変えられています。公式発表も何もなかったことから、多くの人が気付かなかったこともあり、フランス中の国旗がこの色に変えられているわけではありません。

 この国旗の色の変更の一番の理由は、フランス国旗が現在、多くのシーンにおいて、ヨーロッパの旗と共にかかげられるため、そのヨーロッパの旗(同じくブルー(明るいブルー))と並んだ時によりひきたち、映える色にするためであったといわれています。

 パリ祭のパレードをはじめ、フランス国家が行うセレモニーは大変、美しいものであることが多いのですが、これらのいくつもの場面を彩るフランス国旗がいかに映えるかを考慮している、ことにヨーロッパの旗のブルーとのより美しい調和を考慮しているあたり、なかなかの演出ではないかと驚かされたのです。

 日本の国旗の日の丸の赤は変わっていませんか?


フランス国旗の色変更


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