2021年11月8日月曜日

外務省のお知らせは、すごくわかりにくい・・大使館の手数料問題と似ているかも?

   

外務省 海外安全ホームページ一面


 パンデミックが始まって以来、世界中で、めまぐるしく変わる感染状況に際して、外務省は出入国に関するお知らせを大使館経由で送って下さっています。

 私は、コロナウィルス騒ぎが始まって以来、日本入国のために必要な書類の煩雑さや、なんといっても、その後の隔離期間や公共交通機関を使用できないことなどから、あまりに余計な時間と出費を考えると、とりたてて急ぎの用事もないので日本への帰国は諦めています。

 でも本当はすごく行きたいので、隙あらば・・、入国後の隔離がなくなれば・・とずっと思ってはいるのです。

 パンデミックが長引くにつれて、外務省からのお知らせも、「○月○日、日本において新たな水際対策措置が決定されました。今回の措置の主な点を以下のとおり、お知らせ致しますので、日本への御帰国・御入国等の際には、御留意いただくとともに、最新の情報を御確認ください。」とあり、リンクが貼ってあるところに飛ぶと、「水際強化措置に係る指定国・地域一覧」などが出てきて、検疫所の宿泊施設での待機についてなどが書かれています。

 これらは、はっきり言って、関係のない国についてのお知らせがほとんどで、お知らせを頂いても、いちいち開けてみることはなくなりました。

 頻繁に送って下さるものの、しかし、いざ、日本へ帰国したいと思った場合、日々、条件等が変わる中、外務省のホームページはわかりにくく、いくつものページを開いて調べなければならない上に、一部の対象者向けの話しかかかれていなかったりで、結局、「えっ?じゃあ、私の場合はどうなるわけ?」と思ってしまうことが多いのです。

 例えば、最近、???と思ったのは、「ワクチン接種証明書保持者に対する入国後の行動制限の見直し」という項目について、「受入責任者(入国者を雇用する又は入国者を事業・興行のために招聘する企業・団体)の管理のもとで、ワクチン接種証明書保持者に対し、入国後最短で4日目以降の行動制限の見直しを認めることとします。具体的には・・とこの場合の詳細な条件がダラダラと書かれているのですが、一般的に仕事以外での入国(一時帰国)に関しては、全く触れられていません。

 「新型コロナウィルス感染症に関する重要なお知らせ」のページにいたっては、全面赤文字で、目がチカチカしそうな文字の詰まり方でそれぞれのページに飛ぶとしても、とても読みづらく、画面全体のレイアウトも今時、こんなのある?と言いたくなるような見づらいページです。

 結局、そこから関連ページに飛ぶとしても、そこから、次から次へとページを飛ばなくてはならず、まるでお役所にたらいまわしをされている気分になってきます。

 在外邦人向けに作られているのなら、日本に帰国するにあたって知りたいことは、入国に必要な書類、その後の隔離期間、ワクチン接種証明書の効力、公共交通機関利用の可否など、知りたいことを簡潔に何なら箇条書きにしてくれればよいものをダラダラとこの国に関しては、規制がこう変わりました・・などと、その都度、お知らせが来るのは、なんとも無駄で、いざ必要なオンタイムの情報がほしい時には、サイトをいくつも探して、挙げ句の果てにわからなくて大使館に電話で問い合わせる・・ということになるのです。

 いっそのこと、現在、日本に入国の際に必要なこと・・として、各国の情報がオンタイムで簡潔にわかる状態にしてくれたら良いのに・・と思ってしまいます。

 これには、一方的な情報の発信でそれを使う者の立場にたっていない、そんな印象を受けてしまいます。やっぱりお役所仕事だな・・と。日本なら、お客様のことを第一に考えて少しでも利用しやすいようになっているのが普通の企業ですが、そこは、やはり一般企業とは違うのです。

 これに似た話で、大使館の手数料問題も同じ感じです。先日、在外選挙登録のために久しぶりにパリにある日本大使館に行った際、あいも変わらず、窓口には、「手数料は、ユーロ現金でお支払いください。クレジットカード、小切手、その他の通貨はお使いになれません。」という張り紙がしてあって、正直、パンデミックのおかげ?(衛生問題などから)で、今や一般の店舗などでは、バゲット1本買うのにもカードで済むようになり、もはや、ほとんど現金を使わない生活になっているというのに、「大使館ってまだ変わってないの?」と、「大使館のこれ!いい加減、なんとかしてほしい!」とTwitterで呟いたら、想像以上の反響があり、世界各国の日本大使館は一律同じ対応のようで、ビックリしました。

  


 大使館での手数料といえば、その多くの場合は、パスポートの書き換えの手数料です。10年有効のパスポートの更新手続きの手数料は、132ユーロ(約18,000円)、「危険ですから、あまり現金を持ち歩かないようにしましょう」などと呼びかけながら、己のためなら132ユーロは現金で、しかもピッタリお釣りのないように支払えというのです。

 今どき、カードが使えないなんて、小さな小売店ならいざ知らず、大使館はいわば、日本国の大企業、どうしてこんな状態がいつまでも続くのか?大使館の中には、それがおかしなことだと申し出る人は誰もいないのでしょうか?

 これも、利用者の立場を全く考えないお役所仕事のひとつです。

 もっとも、パスポートの書き換えなどは、10年に一度のことで、その時は、「えっ?」と思っても、払ってしまえば、次はまた10年後で、その度に苦情も飲み込んでしまいます。

 一般には通用しないことでも、お役所であれば、まかり通っていつまでも改善されない・・そんなことが意外に多いのです。

 ちなみにフランスの滞在許可証の手数料は、予めネットで収入印紙を購入することができます。手続きについては多々、問題はありますが、手数料の支払いについては、日本大使館よりは簡素化されています。


外務省ホームページ 


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