ここ数年、40℃を超える夏の酷暑は、もう年中行事のようになっているので、もはやエアコンのない我が家でも、もう対処方法は慣れたもので、朝早い時間に部屋の空気の入れ替えをして、ベランダの植物にたっぷり水をやり、シャッターのある部屋は薄明かりだけ入るスペースを残して閉めてしまいます。
ジワジワと暑くなっていく外の気配を家の中で、じっと身を潜めているのです。毛皮に覆われたネコも辛そうで、顎をのばして寝ていて、しかし、このクソ暑い中、わざわざ隣にべったりと座り込んでいるので、シャワーを浴びさせて、洗ってあげました。
こんな日は、すぐに乾いてしまうので、ネコのシャンプーには最適で、いつもは、ものすごく嫌がって、大騒ぎするのに、今日は、珍しくおとなしくしていました。
とても、他人に見せられない姿ですが、タオル3本を用意して、水に濡らして1本はねじりハチマキにして頭に巻き、一本は首に巻き、もう1本は肩からかけ、体温が上がらないようにします。これで、ずいぶんと楽になります。タオルが温まってきたら、また、タオルを濡らし直します。
あとは、扇風機があれば、なんとか40℃も凌げます。とはいえ、暑いというだけで、かなり体力を消耗します。
ここまでの気温になれば、これ以上、部屋の温度を上げたくないので、とてもお料理などする気にならないので、前日から夏野菜を蒸して、出汁につけてあり、かろうじておそうめんを茹でただけです。
前日の天気予報では、パリの気温は日陰でも40℃という恐ろしい予報が出ていましたから、万全の体制で備えたわけです。
予想に反してというほどではありませんが、パリの気温は39℃まで、しかし、ビアリッツ42℃、バイヨンヌ43℃、ボルドー40℃と多くの地域で40℃を突破しました。
夏の猛暑・・というより、酷暑は毎年のことになっていますが、今年さらにパワーアップしているのは、今がまだ6月だということです。フランスは5月の段階ですでに30℃を超える5月の気温の歴史的記録を塗り替えていますが、どうやら、6月の記録も塗り替えたようです。
この猛暑は、地域により若干の差はあるものの、フランスのほぼ全体(ヨーロッパ)を襲っているものです。
この猛暑の中で、フランス中央部のシャトールーという都市では、水道水に大腸菌が発生し、一部、水道水の供給がストップするという恐ろしい事故が起こりました。25,000人の住民が水道水を奪われた状態になり、12万5000本のペットボトルの水が配布されたようです。
この大腸菌の混入は、水中の塩素拡散システムの故障によるもので、警報が鳴らず、発見までに時間がかかり、結局、未処理の水が配られ、細菌が増殖してしまったそうです。
この暑さの中で水の供給は命に関わるライフライン、異常な気温の上昇の際には、水の汲み置き、また、水の買い置きも必要だと、この私の猛暑対策のリストに水の確保という項目が追加されました。
しかし、年々、身をもって感じるこの気候の変化に、ふだん、エコロジーとか、交通規制とか、電気自動車へ移行などの長期的な取り組みが発表される様子を見ていますが、そんなに悠長にしているわけにはいかないのではないか?と肌で感じる今日この頃です。
フランスの記録的な6月の猛暑 40℃
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