私がパリに来たばかりの頃は、ラーメン屋と言えば、パリにも数件しかなく、いわゆる日本人街と言われた、パリ、オペラ界隈にある、Rue Ste.Anne (サンタンヌ通り)を中心に(それは、現在でも変わりませんが)、ひぐま、サッポロラーメン、北海道などのラーメン屋さんがあったくらいでした。
ところが、昨今の日本食ブームに乗って、日本のラーメン屋さんは、現在では、倍以上に膨れ上がり、今やパリには、一体、どんだけあるの? っていうくらい、ラーメン屋さんがあるのです。
しかも、こと、サンタンヌ通りに関して言えば、お昼や夕食時には、大行列の大人気。値段は、日本のラーメンに比べれば、数段高く、日本円に換算すると、まず千円以内で食べれるラーメンはないでしょう。それでも、パリでの他の外食と比べたら、安いということでも人気があることもあるのでしょうが、まあ、とにかく日本ブーム、日本食ブームに火がついている状態と言って良いでしょう。
しかし、今年のパリは、猛暑で、ラーメン屋ながら、暑くてラーメンを出さないラーメン屋が登場しました。(他の丼物などのみの営業となっていました。)これには、びっくりでした。う〜ん!さすがだ!フランス!
けれど、これに似たようなことが、他にもあるのです。
それは、うちの近くの市営プールです。なんと、夏にバカンスで閉めてしまうのです。
夏に閉めてしまうプールって考えられますか? これにも、さすが、フランス! プールの職員もきっちりバカンスを取るんだ!と呆れたものでした。
バカンスとなると、さすが、フランス人、徹底しています。
きっちり、夏のバカンスは取るんです。たとえ、それがプールであっても・・。
(もちろん、パリのプールが全部、閉まるわけではありませんが。)
このプール、現在は、夏の間どころか、改装のため2年くらい前からクローズされていて、最近、やっと、工事が開始された模様です。(工事が開始されるまでに2年かかるのです。)完成予定は、2021年となっていますが、さて、どうなることやら・・。
期日どおりに工事が終わるというのも俄かに信じ難いのがパリの実情。パリに住んでいらっしゃる方なら、わかっていただけるのではないかな?と思います。
そして、夏休みの間、学生である娘は、家庭教師のアルバイトをしたいところなのですが・・これまた、アルバイトの口はありません。なぜなら、フランス人は夏休みの間は、勉強しないからです。これにもビックリです。
日本であれば、受験生にとったら、夏休み、冬休みなどは、それぞれ夏期講習などがあったりして、集中して勉強する期間です。しかし、フランスの学生は、夏休みは勉強しないのです。これだけ徹底して、バカンスを満喫するフランス人。
改めて、そのバカンスにかける情熱の徹底ぶりには、感心させられるばかりです。