2019年7月1日月曜日

フランスでの子供の歯科矯正





 娘は、歯と髪の毛が生えるのがとても遅くて、髪の毛は、2歳になっても、肩にかかるくらいまでしかのびずに、歯も2歳になるまで一本も生えてきませんでした。

 パパは歯が生えてこないことを心配していましたが、娘は、歯が無くても、逞しく、何でも食べていましたし、私としては、何なら、虫歯にならなくていいな〜、なんてお気軽に考えていました。

 心配しなくても、歯は2歳になったとたんに、ドバーっと、あっという間に、ほぼ一度に全部の歯が出てきました。歯が生え揃って、まもなくして、パパがかかりつけのお医者さんに頼んで、処方箋を書いてもらって、虫歯になりにくくなる薬を飲ませていました。そのおかげかどうかは、わかりませんが、娘はこれまで一度も虫歯になったことがありません。

 そんなわけで、歯が生え変わる時期も、人よりも遅く、周りのお友達がみんな大人の歯に生え変わって歯科矯正を始めても、まだまだ、乳歯のままでした。

 フランスでは、歯科矯正が当たり前で、歯並びが悪いことをとても嫌います。そして、費用もそれなりにかかりますが、かなりの部分を保険がカバーしてくれます。ですから、フランスの子供たちは、かなりの割合で、小学校低学年くらいの年齢になって、乳歯が生え変わると、歯科矯正用の矯正器具をつけ始めます。

 おかしなもので、娘は、周りの子供達が歯科矯正をするのをとても羨ましく思っていたようです。

 そして、周りの子供たちから、2年ほど遅れて、彼女の歯科矯正は始まりました。
フランスは、医者も全て、分業制で、まず、歯科矯正専門の歯医者にいき、また、歯科矯正専門のレントゲンの医者のところに行き、そのレントゲンを持って、再度、歯科矯正の歯医者に戻って、治療が始まります。

 個人差はあると思いますが、結構、締め付けて、矯正していくので、慣れるまでは、かなり、痛みを伴うため、また、処方箋を書いてもらって、痛み止め等を薬局に買いに行きます。

 何なら、普段の医者も同じです。かかりつけのお医者さんに行って、処方箋を書いてもらって、検査に行き、また、医者のところに戻って、治療を受け、処方箋をもらって薬局に行って、薬を買います。とにかく、何でも時間がかかります。

 話は、それましたが、歯科矯正は、結局、3年くらいかかったでしょうか? 途中、緩んだ器具を調整してもらったり、2ヶ月おきくらい通ったでしょうか?

 これまた、子供の成長期には、フランスでは、必ず通る道のひとつであります。