2020年9月16日水曜日

幸せの感受性 海外生活でみつけた幸せを感じる方法

 



 昨晩は、なぜか、明け方まで寝付かれずに、朝、早くには、起きれずに、起きる前から背中の全面が痛くて不調そのもの、なんか1日のサイクルも狂ってしまいました。

 朝ごはんも食べたような食べないような・・いつもなら、午前中に済ませるはずのことが立て込んで、なんだか逆にバタバタで、お昼を食べようかと思っても、なんだか何にも食べたくなくて・・なにも作る気がしなかったのです。

 夜だったら、買い置きの生ハムやチーズとちょっとサラダでも作ってワインで終わり・・にしてしまうところですが、昼間から飲むというのも何だかなぁ・・と考えていたら、そうそう酢飯だったら、ちょっと食べたいかも・・と冷凍してあったご飯をチンして、すしの子を混ぜて、ベランダのシソを摘んできて細く切って混ぜて・・。

 このところハマっているオクラをさっと茹でて刻み、冷蔵庫にあったえのき茸にお醤油、砂糖、白ワイン(みりんが切れているので、砂糖と白ワインでゴマかす)をかけてフタをしてチン・・これを刻んでおいたオクラと和えて、ちょっとお酢を加えてネバネバするまで混ぜて、ご飯にかけて出来上がりです。

 それに、パンとビールで作ったぬか床に寝ているきゅうりを出して、切って・・おわり。

 とても質素な食事ですが、我が家には、とても贅沢な食事です。そんなお昼ご飯を食べながら、こんなものが贅沢に幸せに感じられるのも海外にいるからで、日本にいたら、きっと、こんなものは、どこででも手に入る大したことない材料で、いくつかあるおかずのほんの一つの箸休めくらいにしかならなくて、なんの有り難みも感じないだろうなと思ったのです。

 このわけのわからない献立も、たまたま家にあるもので思いついたものですが、そもそもきゅうりもシソも自分で毎日毎日、手入れして大切に育てたもので、ぬか床さえも、どうしてもぬか漬けが食べたくて、全粒粉のパンを細かくしてビールでふやかして、昆布を入れたりしながら、作って奇跡的に成功したぬか床、今や我が家の家宝です。


               パンとビールでつけたお漬物


 こんなわけのわからないことばかりやっていますが、手に入らないものをなんとか自分で育てたり、作ったりする、質素だけど、ていねいな暮らしが、私は、今、とても気に入っています。

 いつでも、どこでも、何でも手に入る日本の暮らしは快適ですが、満たされすぎて、幸せを感じにくくなっていたかもしれません。毎日食べることは、小さなことですが、大きな幸せでもあります。

 お金を出せば、簡単に手に入るものではなく、質素にていねいに暮らすことが今の私には、喜びです。

 しかし、その反動で日本へ行った時には、一食も無駄にするものかとあちこちで美味しいものを食べまくり、その上、これでもかというくらい、パリに食料品を持って帰るのですから、決して大口は叩けません。

 でも、これは、食べることに限らず、何にでも当てはまることなのかもしれません。何でも簡単に手に入る、便利な生活に慣れすぎると、逆にちょっとのことで、イライラすることが多くなってしまうかもしれません。満たされすぎると、不足分がより気になり、もっともっとと欲にはキリがありません。

 贅沢なことも好きな私ですが、日々の生活は、シンプルに質素に、無駄のないように、ていねいに暮らすことが心地よくなっている最近の私です。生活がシンプルになってくると、とても小さな単純なことがとても幸せに感じられます。

 私がこんな風になってきたのも、多分に年齢のせいもありますが、ひとえにフランスでの不便な暮らしの賜物だと思っています。


<関連>

「便利な生活がもたらすもの フランスへの修行ツアーのススメ」

https://rikakaigaiseikatsu.blogspot.com/2019/10/blog-post_17.html


 

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